IPOに関する都市伝説的な内容を検証するシリーズ。

IPOトレーダーの中で、まことしやかに囁かれる噂や都市伝説について紹介します。

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8回目になります。今回は「GWで閑散状況のIPOなので、IPOの上場時期について」です。2015年は3月の上場ラッシュとなりました。IPOの上場日が重なると注目度が分散されて分が悪いのに、何故上場日が重なるの?という内容です。

なお、今までの7回のシリーズもおさらいでリンクを貼っておきます。

【IPO当選都市伝説 その1】申込時期が遅いほうが当たりやすい!?

【IPO当選都市伝説 その2】マネックス証券、申込番号2種類の謎!

【IPO当選都市伝説 その3】委託幹事(裏幹事)の仕組みは?当選はするのか?

【IPO当選都市伝説 その4】SBI証券の抽選方法の怪?何故複数セット当選が出るのか?

【IPO当選都市伝説 その5】年末年始、第1号!その他アノマリー問題!

【IPO当選都市伝説 その6】新規口座開設後はIPOが当たりやすい!?

【IPO当選都市伝説 その7】2016年の裏幹事戦線に新たな動きあり!?

どの記事も読み物として結構面白いし、噂が本当の部分もあります。ちょっと気にしておくと良いでしょう。

さて今回は上場日の重なりや、上場時期の上場数の差についてです。

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まず月別の上場数ですが上記データが分かりやすいです。

圧倒的に上場数が多いのが12月、ついで3月になります。2016年3月は上場数が多すぎて大変でした。これは何が影響しているかというともちろん年度末、年末です。決算月が3月などの企業が多いと思いますが、締めの期間までに上場してしまいたいという企業の思惑があるからです。

決算月までの上場なら会計資料などを揃えるのもスムーズに行きますし、上場審査なども綺麗な形で行えます。また仕事を一仕事終えるのもやはり年度末や年末でしょう。

一方、その変動が出たり逆の意味で上場数が少ないのが1月、5月、8月です。特に1月、5月は殆ど上場がありません。正月休みやGWが影響しています。また8月の上場が少ないのは夏休み(お盆休み)ですね。

その他の月は概ね平均して上場がありますが四半期になる6月や9月は多いです。一方、大型上場は邪魔にならないように少しずらした10月、11月などに上場することも多いです。

さらに上場日に関してですが、六曜が深く影響して上場日が重なることが多いです。

【IPOカレンダー・一覧表】騰落率、損益、その後の値動きなどチェックに

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当方カレンダー形式で、上場数掲載も始めましたが参考に2016年3月をみてみましょう。3月は18日の6社同時上場が話題となりましたが、やはり大安になります。その他、友引や先勝なども人気があります。15日は友引です。24日の2社上場もやはり大安でした。

六曜を気にする人も減ったと思いますが、やはり何をするにおいても日取りを決めるときに「大安」にしておきましょうという場合が多いです。

すくなくともIPOは企業の新たな門出ですので、上場日を決める時に日取りの良い日ということで、あまり上場の重なりを意識せず大安にしてしまいそうです。その為、今後も同時上場はなくならないと思います。

上場ラッシュの時と、上場閑散期の時で攻め方も異なります。また閑散期の時はIPO以外のことに資金を働かせておくことや、IPOだけにテーマを絞るなら格安になっている銘柄を買ってみるといった戦略も一つです。

結婚式などで不人気の仏滅が安くてお得だったりしますが、IPOでもこういった考え方で信仰を気にせずにズレを攻める作戦というのも面白そうですね。