申込期間も終わり、とりあえずは完売御礼で上場まで進みそうなソフトバンク。先週も色々なニュースが流れましたが、あまり矢継ぎ早に紹介しても混乱するだけですので、週末ということで現時点での情報まとめや初値予想を考えてみたいと思います。

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【ソフトバンクIPO】結局、ソフトバンクのIPOは買いなのか?ブル・ベア(強気・弱気)をまとめて結論を出す!

いろいろな情報が出ても、上記記事に書いたようにとにかくお祭りIPOは参加と思っていたのですが、それ以上に今回はネガティブな印象を与えることが多かったです。

・ソフトバンク通信障害(12月6日)

ブックビル最終日前日に起きたかなりきつい内容でした。日本国中に影響を与えたことからキャンセルが続出したのは本当だと思います。個人的にはこの内容は大口さんにソフトバンクが悪いのではないという説明がしっかりできていれば問題ないと思っています。

初値に関してはすぐに売りそうな個人がいないほうがいいでしょう。

・ファーウェイ問題

こちらも上場前にはあまり起きてほしくなかったですね。12月11日には通信機器から排除すると発表していますので、追加の費用がかかります。ただ、申込期間中にしっかり情報を出していますので、わかった上での申し込みになります。

・グレーマーケット情報

大型IPOでは恒例のグレーマーケット情報ですが、今回も申込期間中にいくつか流れました。

概ね1,500~1,580円あたりの値が見える模様。正直微妙ともいえる値ですが、一つの安心材料にはなっているようです。また公開価格1,500円に決定で引受価格が1,463.75円ですから、完売でオーバーアロットメント分も大丈夫なら1枚あたり4,000円の損失で一旦抑えられる壁となります。

個人的にはグレーマーケットの情報を横目に初値予想は1,480円~1,550円ぐらいになりそうと感じました。新規承認時は1枚あたり1万円行って、良い年末を過ごせるんじゃないかと思っていたのですが、いよいよ上場日を前にして不安のほうが大きい人が多いのではないでしょうか?

・SBI証券で当選乱発!

悪材料という点ではSBI証券の売り方に不安を覚えた方も多いでしょう。申し込めば申し込んだだけ当たっていた状況をみて、恐怖を覚えて「辞退」した人はかなりいると思います。もともと今回のソフトバンクではSBI証券が主幹事になったことで販売力と取扱枚数のバランスが大きく崩れていたことは確かです。

【ソフトバンクIPO】ネット抽選で公募当選が狙えそうな黒澤目線、証券会社ランキング!

上記ページに郵政IPO時の割当数とソフトバンクの割当数を比較していますが。総合証券主幹事では3~5倍程度ですが、SBI証券では80倍程度枚数が多くなっています。

ということは5,000株ぐらい申し込んで普通に貰える確率があったということで後々考えると妥当な内容だったのかもしれませんね。ただ、SBI証券でたくさんもらえるIPOというのはろくなものがないという経験をしている人も多いと思います。

やはり初値に対しては不安材料になります。ただ、騒動があったおかげで握力の弱い層が逃げていることを祈りたいですね。

・応募倍率は2倍弱?

とりあえず完売したとうことで、概ね応募倍率は2倍弱(つまり2倍行っていない)という形となりました。SBI証券で簡単に複数株貰えたことを考えると2倍も行っていないのは非常に寂しいところです。上場初日は複数株貰った個人の売りと、まだ買わないといけない大口の買いで決まるでしょうか?

大口さんも安く買えるなら無理に高値で買わないというか、上手だと思いますので初値は厳しいかもしれませんね。初値よりも上場初日の値動きが気になるところです。

上場前は公募株の売り方もどうするか悩みますね。ソフトバンクで初めて株を買う人などは初値で売ったりはしないかもしれません。初値はインパクトがあるのでやはり1500円よりは上にしたいのは上場会社の意向でしょうが、どうなるでしょうか?


ソフトバンクに関するニュースは注目度も高く、色々なニュースが流れた時に記事を書くべきか迷っていましたが、良いニュース悪いニュースがどこでも続々と出ますので逆に惑わされるのではないかと思っていました。

泣いても笑っても上場日を迎えそうですので、前日に直前予想を一本値で書きますが、現時点で初値予想は1,480円~1,550円あたりの範囲で考えています。

初値と上場日の引けは1500円より上、初日に引受価格まで下もあるというシナリオを考えています。