9月後半のIPOラッシュではSBI証券主幹事の銘柄が2つあります。注目度の高いIPOになるでしょう。2銘柄のBBスタンスを更新しましたので紹介致します。

202109iposbi

スケジュール面ではROBOT PAYMENTが9月28日と4社同時上場で最も上場が重なる日です。その翌日にプロジェクトカンパニーで、こちらは2社同時上場ですがもう1社がせーフェイーとやや重量級のIPOになります。

スケジュール面でマイナスが、初値に関してはどうしても影響しそうですね。

ROBOT PAYMENT(4374)のIPO新規上場情報

仮条件は想定価格1,760円に対して1,720円~1,860円です。上限で想定価格超えにはなっていますが、スケジュール面もあってかそこまで強気ではないですね。

こちらはプラチナチケット系ですので、こういった上場ラッシュでも強い初値になりやすく、9月28日のIPOの中では最注目されて伸びる可能性を残しています。ただ、前評判ほど伸びないというのを何度も経験している過密スケジュールですので、BBスタンスA評価ながら初値予想は2倍超え程度に押さえて予想しました。

公開株はプラチナチケット争奪戦にはなりそうですが、初値はそれほど伸びないかもというちょっとあべこべ結果にはなるかもしれません。IPOチャレンジポイントを使わずにゲットできたら一番良いのですが、そんなに甘くはないでしょう。

プロジェクトカンパニー(9246)のIPO新規上場情報

仮条件は想定価格2,650円に対して2,570円~2,650円です。こちらは上限価格が想定価格と中立仮条件で、正直やや弱気の内容と言ってもいいと思います。吸収規模が30億超えと中規模で、さらに同日上場が240億級、上場ラッシュ終盤の買い疲れモードでは、地合い次第で初値すら足元すくわれる可能性は残ります。

ただ、BB時点でその状況を考慮してかの仮条件の中立具合などですので、最終評価はB評価としました。先日のジェイフロンティアが同じB評価で壮絶な公募割れとなってしまったので、今後はなんとか予想時の弱気を覆して欲しいところです。

本社がSBI証券と同じ泉ガーデンタワーにあって、なんだか上場会社と主幹事がべったり感があるのが気になるところです。いずれにしてもここではIPOチャレンジポイントを利用するのは控えるという人が増えそうです。


ジェイフロンティアの影響もあってSBI証券主幹事案件でIPOチャレンジポイントを利用した公募当選狙いを避ける人は増えそうですが、それでもその裏をかいて狙ってくる人も多数いそうですから、結局当選ボーダーラインは高くなるのではないか?と予想しています。

IPOチャレンジポイント自体がインフレ気味ですので、使い所は本当に迷いますね。もう一つ、どうもIPO地合いの弱さを6月以降引きずっているまま9月の上場ラッシュを迎えてしまうことになると苦しくなると思います。

9月IPOは

  • IPO大好きマン→玉砕覚悟で参加して、損しても諦めが付くので全力姿勢
  • IPOは初値売りで儲かるならやるタイプ→欲しい物だけしっかりと参加姿勢

と2タイプの戦略にくっきり分かれそうですね。ただ、10月IPOも含めて買い控えでは吸収金額規模が集まらないような銘柄もチラホラあるので、証券会社的には気運を高めたいでしょうね。