明日6月27日は3銘柄の同時上場です。6月のIPOも大詰めに近づいてきましたが、なんとなくIPOの地合いは悪い印象ですね。特に本日はシステム障害に初日ストップ安と心証を悪くしました。

明日の上場銘柄は主幹事を見ながらBB前に比べて結構大幅に変えた部分もあります。

まずは、エーアイ(4388)から。

エーアイ(4388)のIPO新規上場情報

上場日の参考情報です。

・気配更新
上限値段:2,300円 気配更新:更新値幅50円、更新時間10分
下限値段:750円 気配更新:通常の更新値幅・更新時間(3分)

それでは初値予想です(公募価格:1,000円)
3,000円(公募比: +2,000円/+200.0%)
読者予想平均値:3,991円 | 中央値:3,980円 | 補正値:4,179円

主幹事の引受価格:920.00円

こちらはBB前3,500円→3,000円と予想を引き下げました。いずれにしても2日目値付けの予想です。翌日の上場銘柄が中止になりましたので予定通りいけば1銘柄の値付けとなるのは初値に後押ししそうです。

ただ、同じSBI証券主幹事のライトアップが予想よりも初値が伸びなかったこと、それ以降も初値よりも下の水準で株価が推移していることから今回は予想を下げました。

こちらもA級銘柄ということでIPOチャレンジポイントを利用した争奪戦にもなりましたので、少しでも高い初値が嬉しいですが、個人の配分が多くて売りたいという人も多そうなので難しいところです。

3銘柄の中では、当方全てA評価にしましたがこちらが内容として少し抜けていると思っていますので、2極化になって注目されるかですね。


次にプロパティデータバンク(4389)です。

プロパティデータバンク(4389)のIPO新規上場情報

上場日の参考情報です。

・気配更新
上限値段:4,095円 気配更新:更新値幅89円、更新時間10分
下限値段:1,335円 気配更新:通常の更新値幅・更新時間(3分)

それでは初値予想です(公募価格:1,780円)
4,100円(公募比: +2,320円/+130.3%)
読者予想平均値:4,585円 | 中央値:4,400円 | 補正値:4,746円

主幹事の引受価格:1,637.60円

こちらはBB前予想を据え置いて4,100円です。ちょうど上限値段が4,095円なのでそれを超えて値がつくパターンを想定すると4,100円ですが、今の流れだと4,000円で先について狙われて高騰というパターンもありますのでセカンダリーは難しくなりそうです。

クラウドシステムはIPOでは人気分野ですが、不動産特化がどう見られるかですね。個人的には同時上場で想像よりも安くつくなら面白い銘柄だなと思っています。

主幹事視点で見てもメルカリを無事に上場させて、大型上場にも強い三菱ですので頑張りそうです。コーア商事も初値はかなり健闘しました。

カブドットコム証券も三菱主幹事が増えてくるとIPOで存在感を増しそうですね。


最後にアイ・ピー・エス(銘柄名:IPS)(4390)です。

アイ・ピー・エス(銘柄名:IPS)(4390)のIPO新規上場情報

上場日の参考情報です。

・気配更新
上限値段:8,970円 気配更新:更新値幅195円、更新時間10分
下限値段:2,925円 気配更新:通常の更新値幅・更新時間(3分)

それでは初値予想です(公募価格:3,900円)
5,850円(公募比: +1,950円/+50.0%)
読者予想平均値:8,251円 | 中央値:8,000円 | 補正値:8,481円

主幹事の引受価格:3,588.00円

こちらはBB前予想8,000円→5,850円と大きく引き下げの判断をしました。主幹事がみずほ証券になります。フィリピン事業ということで海外リスクがあって正直日本市場上場企業として違和感はあったけど良い方向に行くなら利益が出そうと感じていました。

ここに来て主幹事のトラブルですので、初値で買おうという人は少なくなるのではないか?という印象です。ということでロックアップ解除の1.5倍辺りまでとしました。

とにかくみずほ証券は明日までにシステムの復旧をしたいところですが、信頼感という意味では復旧しても回復しないと思いますので、心証が悪いところが出るのではないかと思っています。


以上、3社の直前予想です。このところIPOの地合いは以前よりは良くないという印象があります。そこに来て、本日の主幹事トラブルはさらに地合いを悪くさせるかも知れません。

ただ、IPOは日替わりで雰囲気が変わるほどスピードも早いですので下方修正が当たらないことを期待するのと、もし初値が安いならセカンダリーチャンスとなることを期待したいです。

【IPO初値結果一覧表】騰落率、損益、その後の値動きなどチェックに

いろいろあっても6月全銘柄現在公募割れはないわけですから、良すぎたのが少し悪くなった程度で見たほうがいいかも知れませんね。