明日は2社同時上場予定となります。上場延期案件2つとなりました。もともとはそこに赤字バイオ案件の3社同時上場予定でしたが中止となって少し船出には助かった部分はありますね。3社同時上場だったらと考えるとカオスですね。

このところのIPO地合いはよく、まだ公募割れ案件が3月末上場ラッシュで出ていません。多くの方が住信SBIネット銀行がやばいと思っているところでどうなるかが焦点ですね。


まずは、住信SBIネット銀行(7163)から。

住信SBIネット銀行(7163)のIPO新規上場情報

上場日の参考情報です。

・気配更新
上限値段:2,760円 気配更新:更新値幅60円、更新時間10分
下限値段:900円 気配更新:通常の更新値幅・更新時間(3分)

それでは初値予想です(公募価格:1,200円)
1,210円(公募比: +10円/+0.8%)
読者予想平均値:1,293円 | 中央値:1,250円 | 補正値:1,273円

主幹事の引受価格:1,140円

注目度の高い住信SBIネット銀行がいよいよ上場となります。直前予想は小一時間迷いました。大手予想はよく当たる方が引受価格で止まるという1,140円予想、忖度予想は公募割れ予想をしないので1,200円。これはつまり大手予想では確実に公募割れと見ています。

ブックビル時から銀行破綻のニュースが流れる中、強行突破の銀行上場になります。すでに昨年時の上場予定から大幅に条件を引き下げて、しかも上場市場をスタンダードにしてというここで上場しておきたい意図が非常に強いですね。ここまでして上場するメリットがあるのか?と問いたくなりますが、上場後に成長する自信はあるのでは?と見ています。

初値予想に関しては公募割れ予想とするのが普通かと思いますが、少し頭を捻って公募割れと思っている初値売り勢は恐らく売出株の回避していることを考えると、売出し価格以下ではあまり売りが出ないのでは?と思っています。主幹事に野村證券を含めた3社タッグもあれば、下方面の買い支えはバッチリでしょう。特に野村が絡んでいると初値に格好つけられるのであれば付けてくるかもしれません。

そういう展開になればギリギリプラス初値まで行って、その後ジリジリと上げるという初日の展開が最高のケースです。公募割れでも買い支えが入って下値は限定的、一応業績は悪くないネット専業銀行の上場は初になりますので、1年前の想定価格を考えたら待っていれば株価は上がりそうな気もしますね。

一点気になるのはプライム上場ではなくスタンダード上場という点です。機関買い、ファンド組入買いが期待できないのは苦しいところですね。

3月末上場では最大の焦点の銘柄といえますので、どちらに転んでもというところですが主幹事の手腕を見てみたいところです。


次にAnyMind Group(5027)。

AnyMind Group(5027)のIPO新規上場情報

上場日の参考情報です。

・気配更新
上限値段:2,300円 気配更新:更新値幅50円、更新時間10分
下限値段:750円 気配更新:通常の更新値幅・更新時間(3分)

それでは初値予想です(公募価格:1,000円)
1,200円(公募比: +200円/+20.0%)
読者予想平均値:1,270円 | 中央値:1,185円 | 補正値:1,258円

主幹事の引受価格:920円

2回の上場延期を経て3度目の正直を明日に迎えます。直前予想は若干のプラスで1,200円としました。こちらは大手予想の評価が高く1,400円、1,500円と出ています。こういう銘柄に関しては私は評価の仕方が苦手ですので、素直に大手予想会社の持っている情報では買い観測があるとしてプラス評価にしました。

これまでのIPOを見ていると一度上場延期となった出直しIPOは、だいたい公開価格を下げるなどして公募組に配慮することで初値はプラスになることが多いです。それだけ出直すからには次の失敗を起こさないように配慮されています。

ですが、AnyMindは2回目の上場延期が直前過ぎて心証が悪いですね(しかも今回条件変わらず)。私も前回は主幹事のみずほ証券で当選していたにも関わらず、今回は当選しないという腹が立つ結果に終わっています。主幹事みずほ証券がこの銘柄をどういった形で初値を迎えされるのか注目です。

ここ最近のIPOの好地合い、ノイルイミューンの上場中止、公募割れは住信SBIネット銀行で強弱付くなら、明日はAnyMindが勝負銘柄とされそうな雰囲気と追い風自体は吹いています。


以上、明日上場予定の2銘柄の直前予想を更新しました。

【IPO初値結果一覧表】騰落率、損益、その後の値動きなどチェックに

各銘柄のセカンダリー戦略も随時更新しますのでnoteの方をチェックしてみて下さい。

 notekurosawa

セカンダリー戦略も人それぞれと思いますが、1つの考え方として損のない内容が書けているとは思いますが、需要があるのかも考えつつとりあえずは続けていきたいと思います。