最近の流れでしょうか?IPOの申込時の入金不要の証券会社が増えてきています。エイチ・エス証券でもIPOブックビルディング時の入金が不要に変更です。
このところビックビルディング時に前受金不要へ変更する証券会社が増えています。もともとビックビルディングは需要申告ですので、資金拘束は必要ないのですが、慣習と言うかIPOが人気ない時などは無断キャンセルなどされると困るので強気姿勢でした。
現在はIPOは基本人気商品になりますので、抽選で当たれば見落とし以外ではしっかり販売可能ということで対応が進んでいますね。
元来、証券会社と顧客間で頻繁に資金移動するのは銀行への送金手数料などで、お互いにとってメリットがあるものではありませんので、この流れが続くといいですね。
ただ、残念なのは簡単に申し込めてしまうのでIPOの当選倍率は厳しく変化しそうです。
ここ最近、前受金不要に変更したところでは、岡三オンライン証券とむさし証券トレジャーネットがあります。この流れに他の証券会社も追随する可能性はありますね。
この2社は私が直にインタビューでお伺いした証券会社です。その為、IPOに関する感触も少し聞いています。前受金不要に関しても少し聞きましたが、証券会社の考えとしては無駄な入出金は減らしたいと思っているようでした。
岡三オンライン証券は投資信託の残高でIPO抽選のステージ制が熱いです。また岡三証券グループの連携強化が進められています。
むさし証券トレジャーネットも幹事証券だけでなく、委託幹事での取扱が増えてきていてIPO強化が伺われます。各証券会社、IPOへの注力感は2017年にかなり感じています。
しっかりと口座を持っておいてIPOの申し込みチャンスを逃さないようにしましょう!
Q.前受金不要だけど、実は余力入れといたほうがいいのでは?
こういった質問が、当方にも結構寄せられてきます。この質問に対する回答は、難しいところで証券会社の抽選はブラックボックスです。でもIPOルールにて機械的に抽選することを明言している場合は、入金があるから優遇して抽選というのはコンプライアンス的にないと言えます。
では、コンプライアンスをしっかり守るのか?と言われるとこれは信用するしかないところで、申し込みする人の証券会社への信頼によるのではないでしょうか?
個人的には機械的な申し込み画面などが整っているところは入金余力とか関係ないと思っています。心配症な人は余力を入れておくという判断でもいいでしょう。
結論を言うと裁量色を感じる証券会社か、そうでないかを肌感覚で感じて対応したいですね。