昨日(2021年6月7日)にauカブコム証券が国内株式の取引手数料などを変更すると発表がありました。プレスリリース前に確認してましたので、改めて本日変更内容をチェックしてみたいと思います。

auカブコム証券 口座開設

2019年12月に先んじて「取引手数料無料!」をアピールしましたが、信用取引手数料のみで現引・現渡手数料が有料になったり、金利が上がったりと一般層には受け入れがたい部分がありましたので、そこにメスが入っているとは思います。

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リリースの内容は4つです。なお、変更は2021年7月19日からとなっています。

  1. 株式(現物株式・信用取引)の取引手数料等の改定
  2. 新サービス「デイトレ信用」の開始
  3. 25歳以下現物株式の取引手数料実質無料化
  4. 「国内株式の各種お取引でPontaポイントプレゼント!」など各種キャンペーンの実施

一つずつ見ていきましょう。

1.株式(現物・信用)の取引手数料は※業界最低水準(約定金額100万円まで)、一日定額手数料コースも追加!

まずは取引手数料ですが、現物取引は他社さんに合わせて業界最低水準に、信用取引も有料化にするものの他社さんの最低水準に合わせます。この辺の変更は当方の手数料比較の一覧に反映させておきたいとも思います。結局手数料を最低水準に合わせただけなのでインパクトには欠けます。

証券会社株式取引手数料比較一覧

そして「一日定額手数料コース」を新設します。これは現物・信用合算のようなので松井証券のボックス手数料体系に似ていますね。松井証券では50万まで無料ですが、auカブコム証券100万まで無料にしてきたので優位性はあります。

注意点の中に新設される「デイトレ信用」は無料と載っているので、他社と同じならば約定代金に入らないなら、クロス取引(買:デイトレ→現引、売:一般売)で100万円まで可能になるかもしれません(※失礼しました。デイトレ信用で品受できないようです。)この感じだとクロス取引には1日50万円と覚えて現物と長期売固定に使うとコストが安く済みそうです。

さらに信用取引の金利・貸株料も水準を引き下げます(元に戻す程度です)。

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なんと、デイトレ信用を始めることで短期売サービスを終了するみたいです。サービス始めたときは随分と金利で稼いだんじゃないか?と思うのですが、他社に押されてやめてしまうとはなかなか変な刀のいれ方です。

auカブコム証券 口座開設

これでauカブコム証券での短期売スタート日の優待人気銘柄の抽選勝負というのが消えることになりそうですね。

2.信用取引の日計り取引サービス「デイトレ信用」の提供を開始!信用取引手数料は無料!

別に用意しているのが「一般信用長期(プレミアム料付)」というまた変な手数料をくっつけた商品を売るみたいです。これはサービスが始まってからプレミアム料など確認してみたいと思いますが、個人的には期待薄ですね。

その他には「品受・品渡に関する手数料を廃止」は圧倒的な声に押されて改善しました。

3.25歳以下現物株式の取引手数料実質無料化!

これは他社さんの流れに追随しただけですね。あまり目新しくなくなってきました。若年層優遇プランです。

4.様々なキャンペーンを実施

5つのキャンペーンを用意していますが、大きく気になるのはとりあえず取引手数料でPontaが貯まりやすくなるようです。ここはauカブコム証券xPonta」がポイント投資やクレカ還元での強みとして使ってくるサービスになりそうです。


まとめると、やはりauカブコム証券が一気に魅力的になるような内容はないというのが正直な感想です。唯一、「一般信用長期(プレミアム料付)」が始まるということで、このプレミアム料というのが使える状況で出てくるのかですね?

わざわざ変な手数料を付けてくる点で、取れる分だけ取りたいという雰囲気が漂っているのが苦しいところです。個人的にはクロスコスト計算表にプレミアム料のコスト分も付けて他社さんと比較できるようなものを作ってみたいと思います。それで、他社さんより使える部分があるのかハッキリしてくると思います。

auカブコム証券 口座開設

auカブコム証券にはauPAYカード(クレジットカード)を用いた積立投信買付サービスの開始と、それに伴うPontaポイントバックが次の期待されるサービスでしょうか?

う~ん、やっぱりauに入ったことで雰囲気が随分変わった気がしますね。ただ、元に戻したことで使える部分が出てきたことは確かなので、客足を戻して、次のサービスで一気に攻勢かけてほしいです。