明日は4社同時上場となります。リート1社を含め主幹事もバラバラで業種業態もバラエティに富んだ、いきなり6月IPO天王山的な日ですね。

なかなか不安視される銘柄も多いですので、明日の朝の板気配から注目ですね。なお、前日の日経平均の下げ具合はなかなかのものですが、IPOは関係ないことも多いです。


まずは、ペイロール(4489)から。

ペイロール(4489)のIPO新規上場情報

上場日の参考情報です。

・気配更新
上限値段:3,175円 気配更新:更新値幅69円、更新時間10分
下限値段:1,035円 気配更新:通常の更新値幅・更新時間(3分)

それでは初値予想です(公募価格:1,380円)
1,400円(公募比: +20円/+1.4%)
読者予想平均値:1,571円 | 中央値:1,520円 | 補正値:1,571円

主幹事の引受価格:1,283.40円

直前予想は引き下げましたが、公募割れはしないと予想しました。なお、大手予想会社的には公募割れ予想が基本みたいですので、ここは予想屋との対決ですね。業種的なことを考えれば、まだ買いが入りやすい銘柄と見ています。

天下の野村證券主幹事案件です。野村だから安心という人も多いかもしれませんが、過去の経験上、そんなこともなく厳しいときはしっかり公募割れします。ただ、主幹事の誠意は必ず見せてくれますので、公募割れからの買い上がり期待などもありますね。

結果的に初日の引けまでには公開価格よりも高いところは必ず見せてくるのでは?と思っています。また特に業績が悪いわけではないので、中長期的に酷い株価まで下がることも考えにくいですね。ファンドのイグジット案件の中ではましな銘柄という印象です。


次にペルセウスプロテオミクス(4882)。

ペルセウスプロテオミクス(4882)のIPO新規上場情報

上場日の参考情報です。

・気配更新
上限値段:2,001円 気配更新:更新値幅44円、更新時間10分
下限値段:653円 気配更新:通常の更新値幅・更新時間(3分)

それでは初値予想です(公募価格:870円)
900円(公募比: +30円/+3.4%)
読者予想平均値:1,119円 | 中央値:931円 | 補正値:1,028円

主幹事の引受価格:800.40円

SBI証券主幹事のバイオベンチャーです。上場延期でみずほ証券からバトンタッチの第2弾になります。 昨年上場のファンペップは見事プラススタートでしたが、現在値がひどい状況で、今回もスタートプラスになるか?が焦点ですね。

期待度は高いことから同時上場では目立つとしてプラス予想にはしました。ただ、微プラス予想です。そして欲をかいて引っ張るとかなり危険性の高い銘柄でもありますね。でも、こうやって警戒すると買えずに突っ走るのもIPOなので明日は注目です。

明日一番の荒波になりそうな銘柄ですので、流れに身を任せて乗れれば今の地合いでも儲けるチャンス銘柄かもしれません。

なお、当方SBI証券で補欠当選300株でしたが、繰り上がらずに落選しています。


気になる、デコルテ・ホールディングス(7372)。

デコルテ・ホールディングス(7372)のIPO新規上場情報

上場日の参考情報です。

・気配更新
上限値段:3,960円 気配更新:更新値幅86円、更新時間10分
下限値段:1,290円 気配更新:通常の更新値幅・更新時間(3分)

それでは初値予想です(公募価格:1,720円)
1,620円(公募比: -100円/-5.8%)
読者予想平均値:1,586円 | 中央値:1,595円 | 補正値:1,611円

主幹事の引受価格:1,582.40円

この上場ラッシュで買い手が一番付きにくそうな業種と思っていたデコルテはD評価のとおり最終公募割れ予想としています。この時期にウエディング関連事業でイグジット案件を買いたい層が見えません。ただ、公開価格は上限決定ですので、本当は公募組が損をしないでほしいとも思っています。

結果は明日になるまでわかりませんがSMBC日興証券のIPOは今回のようなやや地雷っぽいのもありますが、その分、超有望な爆騰銘柄を取り扱うことも多いです。

しっかり取捨選別して活用したいですね。 引受価格1,582円まで下がる初値も覚悟をしておきたいところです。


最後に、東海道リート投資法人(2989)。

東海道リート投資法人(2989)のIPO新規上場情報

上場日の参考情報です。

・気配更新
上限値段:230,000円 気配更新:更新値幅5,000円、更新時間10分
下限値段:75,000円 気配更新:通常の更新値幅・更新時間(3分)

それでは初値予想です(公募価格:100,000円)
96,000円(公募比: -4,000円/-4.0%)
読者予想平均値:96,371円 | 中央値:97,000円 | 補正値:97,586円

主幹事の引受価格:96,000円

リートに関しては異質なのでどうなるか難しいですが、大手予想も示すとおり苦しい初値結果になりそうです。ただ、初値どうこうの銘柄ではないでしょうね。私はリートに関しては目新しさやスポンサーが良好で初値売り向きのときは参加しますが、今回はパスしました。

「東海道リート」って静岡などがメインというのがどうもスポンサー力というか地域魅力に欠けるという印象です。どちらかというと地震のイメージが怖いというのが不動産では付いてきそうですね。

一方、複合リートですのでリスク分散で中長期的には粘り強く安定した分配金を得られそうなので、リート好きな人は初値が安ければ追加しても良いかもしれませんね。初日から売買閑散という状況になることを予想します。


以上、明日上場予定の4銘柄の直前予想を更新しました。

【IPO初値結果一覧表】騰落率、損益、その後の値動きなどチェックに

明日上場の4銘柄はいずれも仮条件の上限で公開価格が決まっています。そこから初値公募割れというのは公募組にとっては本当にショックですし、こういう結果はIPO地合いには良くないです。

ただ、IPO人気の過熱化がやや鎮静してくれるのもありかなとも感じます。IPOの風向きは1つの銘柄で一気に変わりますので、明日の結果が悪くても上場ラッシュ中に一気に雰囲気変わって欲しいところです。