9月IPOは後半にラッシュですが2日にいきなり2社同時上場予定です。このところのIPOの弱さはまだ尾を引きそうですが、どうなるでしょうか?直近のジェイフロンティアが一度公開価格奪還したのは、最悪な雰囲気からの脱出にはなっているかもしれません。早くセカンダリー勢が報われる展開がほしいですね。
まずは、メディア総研(9242)から。
上場日の参考情報です。
・気配更新
上限値段:6,670円 気配更新:更新値幅145円、更新時間10分
下限値段:2,175円 気配更新:通常の更新値幅・更新時間(3分)
それでは初値予想です(公募価格:2,900円)
3,200円(公募比: +300円/+10.3%)
読者予想平均値:3,703円 | 中央値:3,580円 | 補正値:3,732円
主幹事の引受価格:2,668円。
直前予想はBB前予想をやはり下げざる負えない地合いかと思います。微増ということで3,200円としました。事業がやや地味で主幹事も地味となれば買いが入りにくい今の状況だと苦しい展開になりやすいです。どちらかというと初値が付いてからの動きに注目となりそうです。
もともと派手な初値高騰ではなくてそこそこのプラスと見ていましたが、地合いを加味してもう少し低くなるイメージです。ただ、こういった銘柄は業績が引き続き良いことが意識されれば中期的に高騰する瞬間があるかもしれません。中期的に株価をウォッチしてみたい銘柄ですね。
次にモビルス(4370)。
上場日の参考情報です。
・気配更新
上限値段:2,944円 気配更新:更新値幅64円、更新時間10分
下限値段:960円 気配更新:通常の更新値幅・更新時間(3分)
それでは初値予想です(公募価格:1,280円)
1,680円(公募比: +400円/+31.3%)
読者予想平均値:2,337円 | 中央値:2,380円 | 補正値:2,444円
主幹事の引受価格:1,177.60円。
大和証券主幹事で、いつもなら2000円ぐらいの初値を意識しそうなIPOですが、こちらも控えめの直前初値予想で1,680円としました。事業は面白いですが、VC、SO多めで売り圧力は立派にあります。様子見勢が多くなると難しい展開になりそうですね。
こちらも初値が付いてからの動きに注目が集まります。やや低い初値が付いて、そこから果敢に初値買いをしたセカンダリー勢が儲かる展開が何回か続かないとIPOが盛り上がりません。初値が悪いと短期的に買い上げる力が弱いのが通常のIPOですが、その型を外すような展開を望みたいですね。
スケジュールを振り返ると明日の同時上場が終われば10日程度間が空きます。そしてさらに1週間空いて下旬のIPOラッシュが待ち構えています。その頃までに、どこまで地合いが回復するのか?1ヶ月あれば風向きも随分変わる可能性がありますので、今年のIPO銘柄の株価は日々チェックしておきたいですね。
以上、明日上場予定の2銘柄の直前予想を更新しました。
【IPO初値結果一覧表】騰落率、損益、その後の値動きなどチェックに
9月後半IPOのブックビルラッシュが来週をピークに行われます。現状の雰囲気だと微妙IPOに申し込むのはリスクのほうが高いかもしれませんが、先が読みづらいですね。普段なら楽観気味に攻めたほうが良いと思っていますが、その楽観気味な攻め方で損をしそうな地合いですね。「休むも相場」でしょうか?