明日は3社同時上場となります。3社同時上場は6月23日以来ですね。前回は初値では2勝1敗でした。その後の株価はいずれも現在値が初値よりも高く、やはり同時上場は初値が抑えられる傾向がありますが、今回はどうなるでしょうか?

3社まとめて紹介します。


まずは、グラッドキューブ(9561)から。

グラッドキューブ(9561)のIPO新規上場情報

上場日の参考情報です。

・気配更新
上限値段:2,208円 気配更新:更新値幅48円、更新時間10分
下限値段:720円 気配更新:通常の更新値幅・更新時間(3分)

それでは初値予想です(公募価格:960円)
1,500円(公募比: +540円/+56.3%)
読者予想平均値:1,661円 | 中央値:1,520円 | 補正値:1,661円

主幹事の引受価格:883.2円

3社の中では競馬予想AIなどが事業にあったりと面白みがあって注目したいIPOです。あからさまに1.5倍の1,440円が意識されそうな需給背景ですので、やはり初値は1,440円付近が第一候補でしょう。最終予想はやや強気にロックアップ解除ラインを超えてしまって1,500円としました。

大手の予想会社でも1,400円あたりで揃ってますし、やはり同時上場の買い分散の影響と1.5倍のロックアップ解除意識となると手前の1,400円予想のほうが予想らしい価格かと思います。

地合い自体はIPOは連続初値プラスですし悪くないですが良くもない状態で、やはりそこそこスタートになりやすそうです。正直、このIPOは欲しかったです。


次にファインズ(5125)。

ファインズ(5125)のIPO新規上場情報

上場日の参考情報です。

・気配更新
上限値段:4,140円 気配更新:更新値幅90円、更新時間10分
下限値段:1,350円 気配更新:通常の更新値幅・更新時間(3分)

それでは初値予想です(公募価格:1,800円)
2,400円(公募比: +600円/+33.3%)
読者予想平均値:2,819円 | 中央値:2,700円 | 補正値:2,838円

主幹事の引受価格:1,656円

こちらもそれほど派手さはないものの着実に初値プラスにはなりそうな銘柄です。吸収金額は一番大きくそのあたりを嫌気して初値は3割アップ程度の2,400円としました。予想会社では2,400円と3,000円でずいぶんと割れているようですが、個人的には下でそこそこ予想に賛成です。

セカンダリー的にもちょっと難解で、中長期的に見ると怪しさも含まれる企業かなというのも率直な気持ちです。会社のドメインがe-tenkiと過去の事業のものを使っていたりと、意外と業績の急変が激しい業界かなと思っています。今の状況は良さそうですが、一気に悪くなったり良くなったりの可能性を含んでいる気がします。

野村證券主幹事案件です。初値はそこそこスタートで後で動意づくかは市場に任せる感じでしょうか?


3つ目に、キットアライブ(5039)。

キットアライブ(5039)のIPO新規上場情報

上場日の参考情報です。

・気配更新
上限値段:3,245円 気配更新:更新値幅71円、更新時間10分
下限値段:1,058円 気配更新:通常の更新値幅・更新時間(5分)

それでは初値予想です(公募価格:1,410円)
1,480円(公募比: +70円/+5.0%)
読者予想平均値:1,575円 | 中央値:1,500円 | 補正値:1,575円

主幹事の引受価格:1,297.20円

約3年ぶりの札証単独上場となるキットアライブはBBスタンス時と同じく微プラスという最終予想になりました。同時上場で地方上場は初値の面ではかなり分が悪いという印象で、そこにきて地方市場で4億以上の吸収金額です。公開価格付近という初値を第一予想とします。

業種などは頼もしいので、どこかで急騰して2,000円超えなども見られる可能性がある銘柄だと思っています。テラスカイ等としている業務は同じですので、上場後も業績が良ければ鞍替え上場などイベントも今後考えられます。

じっくり急騰を待てる方でキットアライブ自体に興味がある方は、買っておいて寝かしておくといいことあるかもしれません。


以上、明日上場予定の3銘柄の直前予想を更新しました。

【IPO初値結果一覧表】騰落率、損益、その後の値動きなどチェックに

9月IPOはこれまで初値全勝中です。この3社同時上場では地方上場銘柄が初値だけで見ると不安がある部分です。今のところIPOだけに絞ってみれば地合いはそれほど悪くないので、頑張って良い記録を残して欲しいですね。

ipo20220927

直近9月IPOが初値よりも低い株価推移というのは気になる部分ではあります。