先週のIPOの大きな見どころとしてソシオネクストの上場がありました。
初値は約5%高で1枚あたり約18,000円のプラスと不安感も強かった大型IPOが無事に済んだことで、随分と雰囲気も変わったかと思います。
思えば2021年の12月の過密スケジュールでの上場ラッシュで、割高感のあるIPOが酷い公募割れなどの結果を複数出したことで、IPOの地合いが急悪化しました。またそのあたりでは何故か「公開価格が安くて良くない」といった変なニュースも流れてIPOに疑問符がたくさんついていたと思います(この頃からよく当たる予想会社の予想が大きく外れる)。
2022年に入ってもその流れが続いてしまい、さらに2月からはロシアのウクライナ侵攻によって上場中止銘柄も複数出るなど荒れた展開が続いていたのが、2022年のIPO戦線かと思います。
しかし10月になってようやく「東証プライムへの直接上場」「吸収金額100億以上の大型上場」が無事に終わってIPO地合い回復基調が確認されたのではないでしょうか?また、ソシオネクストの上場ではよく当たっていた予想会社の予想が強気予想をしていて、この予想がしっかり当たるのかにも注目していました。強気予想できる観測があって、それが的中というのはIPO地合いがまともになってきたと思って良いのではないか?と個人的には思っています。
【IPO初値結果一覧表】騰落率、損益、その後の値動きなどチェックに
またIPO初値結果は7月末の上場から17連勝中です。約3ヶ月程度公募割れなしの状況で、ここまでくればちょっと安心感も出てくる頃で、微妙銘柄でも申し込みしようか?と人気が出てくる頃だと思います。
ここ最近のIPOの想定価格を見ても、少し前のべらぼうに高い想定評価をするIPOは減ってきていると思います。ちょっと地合いが不安定だった時期が続いてくれたのが良いように働いてくれていれば、今後のIPOにも期待できますね。
一方で、次の怪しい時期は、また12月のIPOでどれぐらい上場ラッシュになってしまうのか?というところでしょうか?さすがにコロナ禍も過去の話になりそうで、日本でもようやく経済的には動き出す年になるでしょう。
IPOにも長期的な波があるので、その良くなっている状況のスタートラインなら今が一番攻めどきかもしれません。やれることは限られているかもしれませんが、うまく立ち回りたいですね。