明日はナルネットコミュニケーションズ(5870)の上場日です。クリスマス上場ということになりますが、今年の12月IPOは公募割れ連続で状況が悪い中、残念ながら非常に人気のなさそうな銘柄の上場となります。
⇒ナルネットコミュニケーションズ(5870)のIPO新規上場情報
・気配更新
上限値段:2,392円 気配更新:更新値幅52円、更新時間10分
下限値段:780円 気配更新:通常の更新値幅・更新時間(3分)
・注文受付価格の範囲 :260円~4,160円
それでは初値予想です(公募価格:1,040円)
930円(公募比: -110円/-10.6%)
読者予想平均値:1,020円 | 中央値:980円 | 補正値:1,020円
主幹事の引受価格:956.80円。
直前予想は引受価格での勝負と見て、若干引受価格でも支えきれない930円としました。ここ数日のIPOの初値結果を振り返ると、基本ファンドの出口案件は公募割れが定番です。上場日の朝の買いの量が殆どないような状況で、毎回引受価格に入る主幹事の誠意のOA分の板が入りますが、今回は不人気度合いと吸収金額の大きさからこの引受価格付近の勝負になるとしました。
想定価格から仮条件を弱気に引き下げていて、そこで買いやすくなったと評するのは時期尚早で、もともとの想定価格が評価され過ぎで割高感があります。奇しくも直前の上場で、公開価格を仮条件の上限よりも20%UP(多くの方が微妙銘柄なのにこの結果だったので驚いたでしょう)して公募割れさせるような主幹事「みずほ証券」ですので、今回も厳しい結果が突きつけられるのではないかと思います。
あまりにひどいIPOばかりだとIPO市場が萎みそうで嫌ですが、当方はこの銘柄はパス推奨していますし、ちゃんと申し込む方も選別していかないといけないと思っています。もちろん、当日の朝にならないと結果は分かりませんが、何でも闇雲にIPOを申し込むのだけは避けたいですね。
なお、大手予想会社は良く当たる方が引受価格の956円、忖度側で公募割れ予想を出さない側(担当変わって1回出しましたが)は1,040円としていて、予想の文章で引受価格を示唆していますね。
noteの黒澤アカウントではセカンダリー戦略に関しても書いています。工数がかかる点と、戦略が無料で多くの方に読まれることに違和感があるので有料になります。
あくまで一視点のセカンダリー戦略なので読み物的な感じで見て欲しいと思っています。初値予想よりもさらにセカンダリーは時間軸のずれなどもありますので予想するのは難しく、長くIPOを見てきた人の戦略をみてご自身でイメージしてもらうことを意図しています。
皆さんのお役に立てればと思っていますので、引き続きよろしくお願いいたします。
IPOでプライマリーもセカンダリーも楽しめるようになれば、市場も活性して良い循環になればと思いますので、当面頑張って更新したいと思います。なお、セカンダリーの状況が悪いこともあり、あまり前向きな内容が書きづらい時期もありますが、それも含めて戦略記事ですので、「こういう理由だから様子見、パス、ギャンブル的」といった情報も役立てばと思っています。
すでにご自身の勘所がある方も、長くIPOブログで初値以降の銘柄を全部追っかけている黒澤の見解も見ておいてやろうぐらいの気持ちでチェックしていただくのも良いかと思います。