明日はyutori(5892)の上場日です。2023年の最終上場になります。IPOも2023年は色々とありましたが、泣いても笑ってもこれで最後です。残念なことに直前の雰囲気としてはIPOへの関心はかなり薄れている状態での判断微妙銘柄の上場という感じになっています。
・気配更新
上限値段：5,800円 気配更新：更新値幅126円、更新時間10分
下限値段：1,890円 気配更新：通常の更新値幅・更新時間（3分）
・注文受付価格の範囲 :630円～10,080円
それでは初値予想です（公募価格：2,520円）
2,520円（公募比: 0円/0.0%）
読者予想平均値：2,639円 | 中央値：2,540円 | 補正値：2,671円
主幹事の引受価格：2,318.400円。
直前予想は迷った上で公募同値の2,520円としました。このところのIPOの初値の不調を考えれば公募割れになりやすい環境。ただし最終上場ですし、今年は思ったほど規模感の大きいIPOが12月になかったので買い方の充電力は残っていると思います。明日は初値がつくまではやはり買いが少なく閑散としてそうですが、公募組の売りの出方次第なのかな？という印象です。
最終IPOということでアノマリーの話が出ることが多いですが、IPOの初値に関して言えば最終よりも最初というのが大事になってくることが多いです。もしくは期間が空いた後のIPOの方が、不安感の中、出てくる割には買いに入る量が多く初値があがるイメージです。12月の権利付き最終日の上場ですので、粗方、今年の売買はほぼ終えているという人が多いでしょう。そこに出てくるIPOということで余った資金で物色なんて雰囲気でしょうか？
過去の最終IPOを振り返ると、今回のIPOよりもB級以上で期待度が高いものが多かったため結果も良いですが、今回は少し微妙と感じるC評価です。ただしアパレル関係で、一部の猛烈なファンもいそうですし業績を見ると期待しても良い部分はあるでしょう。上場時にそれが反映されるか？反映されないけどガッツリ我慢した人が報われるか、裏切られるか？そんなIPOになりそうですね。
なお、大手予想会社での初値予想では2,600円の微増と、2,500円での公募割れで割れているものの、初値には期待しづらいというのが大手のレポートでも出ています。今のIPO地合いでは期待するほうが難しいと言えるかも知れません。
noteの黒澤アカウントではセカンダリー戦略に関しても書いています。工数がかかる点と、戦略が無料で多くの方に読まれることに違和感があるので有料になります。
あくまで一視点のセカンダリー戦略なので読み物的な感じで見て欲しいと思っています。初値予想よりもさらにセカンダリーは時間軸のずれなどもありますので予想するのは難しく、長くIPOを見てきた人の戦略をみてご自身でイメージしてもらうことを意図しています。
皆さんのお役に立てればと思っていますので、引き続きよろしくお願いいたします。
IPOでプライマリーもセカンダリーも楽しめるようになれば、市場も活性して良い循環になればと思いますので、当面頑張って更新したいと思います。なお、セカンダリーの状況が悪いこともあり、あまり前向きな内容が書きづらい時期もありますが、それも含めて戦略記事ですので、「こういう理由だから様子見、パス、ギャンブル的」といった情報も役立てばと思っています。
すでにご自身の勘所がある方も、長くIPOブログで初値以降の銘柄を全部追っかけている黒澤の見解も見ておいてやろうぐらいの気持ちでチェックしていただくのも良いかと思います。