2024年の新春記事として例年、上場観測企業のある会社をまとめる作業をしています。新聞記事やネット記事でも2024年の展望的なネタが豊富にあるので、それらも目にしながら2024年のIPOの展望を考えるのが恒例行事です。

そろそろ上場しそうな企業の状況を一通り見ておくのは新興企業系(新しいビジネス)をよく知るのに便利です。

 【IPO上場観測リスト】今後上場が予測される企業のリストと動向

上記ページにて随時、上場観測のある企業をまとめていますのでリサーチにお使いください。

2023年IPO全日程が終了!2023年のIPOのまとめ

2023年のIPOに関しては年末に一つの記事でまとめましたが「前半好調、後半失速」の地合いでした。その中でも、IPO新ルール系の影響は大きく感じられました。「成行注文禁止で初値が飛びにくくなった」「公開価格の20%のバッファリングは公募組には不満な状況」「上場日が移動できるというのは適用銘柄はありませんでしたが、正直、不透明感の一つ」となります。

新ルール適用後というのはやはりその影響が大きく見られがちになります。徐々に新しいルールに慣れてくることもあるかも知れませんが、個人的には唯一「公開価格が仮条件を逸脱する」部分は改善を図って欲しいですね。やはり条件から外れたところで価格が決定するというのは何か変な気がします。訴えるかのように適用銘柄で公募割れも出ています。


 

2024年はルール変更部分は新たに見られませんが、一つだけ面白いものが英文字コードが始まることです。どうもナンバリングがいきなり130Aから始まり、これからは131A→132Aと今後上場する銘柄には基本英文字が付く模様で、最初は初物感があるもののすぐに慣れそうです。200番台とかゾロ目の222Aあたりぐらいは注目があるかも知れませんね。

IPOって結構話題性で初値が上がりますので「3桁ゾロ目」とかで色々言われそうですね。「175(いなご)」でリーチ来た!なんて感じでしょうか?みずほ証券は「324」が欲しそうです。

2024年のIPOも予定銘柄数としては100件弱というのが観測されています。

2015年辺りから100件弱の件数は続いており、この程度の上場数を維持するのがちょうどよいのかも知れません。2020年に向けて上場を急ぐ向きがあったと思われますが(当時は監査法人が足りないと言われていた)、もうそういった雰囲気もなく、2022年の12月辺りからはやたらとダウンラウンド上場も増えました。これは上場したくても後回しになっている企業が多く、業績的に本来想定したいたレベルでの上場は叶わないものの取り敢えず上場させるという少し残念なIPOも増えている証拠でしょう。

2024年も上場が遅れている予備軍がたくさんありますので、そういった企業の上場が見られるかも知れませんね。

そろそろ暗号通貨好感業の上場があっても良い頃でしょうか?後は2023年は宇宙系のIPOが2つ上場しましたが、観測企業にはアストロスケールSynspective(シンスペクティブ)の名が2024年上場予定で挙がっています。IPOは鮮度が大事ですので、すでに2社が上場しているのでなるべく早く上場したいところでしょう。宇宙ベンチャー系のIPOは今のところ初値は伸びていますので、この勢いが継続して欲しいですね。

まずは3月辺りが肝になりそうで、ここで知名度の高いIPOが上場予定となり成功裏にスタートするかが2024年のIPOを占う上でも重要ではないかと感じます。2023年のIPOも3月にカバーの上場や銀行系の上場が上手く行ったことで流れが良くなりました。

IPOファンの一人としては淡々と出てきたIPOに対して評価・分析して、上手にBBスタンスを考えて立ち回れればと思っています。2024年もIPOは黒澤視点で淡々と分析してサイトにもその情報を提供できればと思っていますので、ご愛顧願えればと思います。

2023年から始めたnoteでのセカンダリー系の記事更新も引き続き、出来る限りで行っていきます。いつも儲かるような内容は難しいのですが、読んで損はしない程度には内容を充実させたいです。