明日は3社同時上場となります。本日上場のライスカレーは予想よりも低い初値でスタート、以降の動きも見どころなく下がっておりIPOの地合いは弱含みと言って良しでしょう。一方で、前日上場したインテグループが一転ストップ高になるなど、相変わらず資金の動きの速さも感じます。

明日は久しぶりの3社同時上場で、やはり「強弱」が出る展開となるなら、注目銘柄に激しく動きがあり、地味系は初値は厳しくなりそうとみて最終直前予想を考えています。

それでは、明日上場の直前予想です。

まずは、ＰｏｓｔＰｒｉｍｅ(198A)から。

⇒ＰｏｓｔＰｒｉｍｅ(198A)のIPO新規上場情報

上場日の参考情報

・気配更新
上限値段：1,035円　気配更新：更新値幅23円、更新時間10分
下限値段：338円　気配更新：通常の更新値幅・更新時間（3分）

・注文受付価格の範囲 :113円～1,800円

それでは初値予想です（公募価格：450円）

550円（公募比: +100円/+22.2%）
読者予想平均値：612円 | 中央値：557円 | 補正値：599円

主幹事の引受価格：414円。

直前予想はBB前予想を据え置いて550円としました。3社同時上場の中では、著名投資Youtuberの高橋ダン氏の会社ということで注目度は高そうです。一応、著名人IPOの枠組みでは考えていますが、そこまで有名か？と言われると微妙かもしれません。また、知名度で頼みの綱となっている高橋ダン氏は上場で持ち株の99.9%を売り出すなど悪目立ちしている部分もあります。

気になるけど関わると損しそうな雰囲気が満載なのは私だけでしょうか？

地合いが良ければもっと高い初値予想が出来ていたところに550円と微増スタート予想です。そこから激しい動きにはなりそうと見ていますが、参加してうまく利益になるかは別物ですので気をつけたいですね。

次にWOLVES HAND(194A)。

⇒WOLVES HAND(194A)のIPO新規上場情報

上場日の参考情報

・気配更新
上限値段：1,771円　気配更新：更新値幅39円、更新時間10分
下限値段：578円　気配更新：通常の更新値幅・更新時間（3分）

・注文受付価格の範囲 :193円～3,080円

それでは初値予想です（公募価格：770円）

880円（公募比: +110円/+14.3%）
読者予想平均値：1,118円 | 中央値：1,101円 | 補正値：1,118円

主幹事の引受価格：708.40円。

WOLVES HANDはBB前予想より直前予想を引き下げて880円を最終予想としました。投資ファンドの売出も多く、一旦イグジット臭がある中、まだまだ投資ファンドの持ち分が残ります。ロックアップが1.5倍で解除されることから、1.5倍の1,155円の壁が分厚く感じるIPOです。

3社同時上場となるとやはり動物病院経営はニッチで、上場時すぐに買いが入りにくい印象で、注目度の強弱で煽りを受けることで直前予想は低めに設定しました。ここは比較的安い初値スタートとなれば、ロックアップ解除の1,155円まで投資しやすいと見られて買いが入るかどうかになりそうです。

業種も業績もそれほど悪くないことから、興味のある方は参加しやすい銘柄ではないかと感じますね。しかしある程度長いスパンでも考えてあげたほうが良さそうな銘柄です。

主幹事ＳＭＢＣ日興証券になります。枚数が少ないので、あまり公募組はいなさそうですが、売り買いの少ない閑散微増スタートで始まりそうですね。

最後にタウンズ(197A)。

⇒タウンズ(197A)のIPO新規上場情報

上場日の参考情報

・気配更新
上限値段：1,058円　気配更新：更新値幅23円、更新時間10分
下限値段：345円　気配更新：通常の更新値幅・更新時間（3分）

・注文受付価格の範囲 :115円～1,840円

それでは初値予想です（公募価格：460円）

430円（公募比: -30円/-6.5%）
読者予想平均値：470円 | 中央値：435円 | 補正値：470円

主幹事の引受価格：430.10円。

こちらはBB時からパス案件と評価しており、最終予想も公募割れの430円とします。引受価格での決着としました。低位株なので公募割れしても知れているのですが、公開価格付近で十分割安評価が出来、また配当も魅力的なので、上場時付近の株価でディフェンシブ銘柄のつもりでポートフォリオに入れておきやすい銘柄ですね。

初値視点で見るとファンドのイグジットIPO、規模感も大きく、スタンダード上場ということで初値買いが期待しづらい銘柄です。上場寄り前の買いがかなり閑散になるとみて公募割れ予想としました。上場後でもゆっくり買えそうという評価ですね。

また新型コロナウイルスの特需を抜きにしても、業績が良いことがアピールされていますが、感染症検査キットは別にここだけじゃなく、もっと著名なメーカーも多そうということで、ここのIPO自体には魅力を感じなかったところです。ある程度、売りをこなしてから入っても十分、高くなったら別にここでなく他の銘柄にも、割安スタンダード上場株は探せばありそうです。

以上、明日上場予定の3銘柄の直前予想を更新しました。

あまり好調とは感じないIPO地合いの中、3社同時上場ですので公募割れ確率は高まっていると思います。それでも、腐ってもIPOということで意地を見せるか注目しています。特に低位株は公募割れしても1枚あたりの損失は小さいですので、案外、すぐに買いが入って逃げ場はあるかも知れません。

【IPO初値結果一覧表】騰落率、損益、その後の値動きなどチェックに