明日は2社同時上場となります。3月の上場ラッシュ中ですが、水曜日の今日は1日お休みが入りました。明日から同時上場が続きますが、IPOの地合いはよく感じますし思ったほど混み合った印象はありません。良い風が吹いているとして、やや高めに直前予想を上方修正しています。
それでは、明日上場の直前予想です。
まずは、ZenmuTech(338A)から。
・気配更新
上限値段:3,635円 気配更新:更新値幅79円、更新時間10分
下限値段:1,185円 気配更新:通常の更新値幅・更新時間(3分)
・注文受付価格の範囲 :395円~6,320円
それでは初値予想です(公募価格:1,580円)
3,650円(公募比: +2,070円/+131.0%)
読者予想平均値:4,155円 | 中央値:3,100円 | 補正値:3,112円
主幹事の引受価格:1,453.60円。
直前予想はBB予想時を上方修正して3,650円としました。初日の上限値段3,635円超えの予想としています。もともと久しぶりにA級評価していたものの主幹事が岡三証券である点や、IPOの地合いが読めないところで控えめにしていましたが、今の状況なら2.3倍を超えてきそうな雰囲気です。先日の岡三証券主幹事のVPJは予想よりも大きく超えた初値になりました。早くも当初の予想レベルまで下がっていますが、こちらの方が注目度が高かったですし規模感も小さく高騰期待銘柄になります。
セキュリティ関連銘柄は、世の中の話題がそちらに向くと大きく買われる傾向があります。今回は奇しくも証券会社のハッキング被害的なものが話題となっていますので、連想されて注目は集めやすそうですね。できる限り初日に値が付いたほうが面白い(翌日にも2社同時上場で吸収規模大きめ)と感じますが、どうなるか明日にならないと分からないところです。
岡三証券(岡三オンライン)さんはこの3月のIPOでは大活躍ですね。是非、岡三オンラインでも岡三証券主幹事のIPOは申し込みが可能です。是非、盛り上げてほしいですね。こういう証券会社が頑張ってくれないと競争が働かないので応援したくなります。
次にダイナミックマッププラットフォーム(336A)。
⇒ダイナミックマッププラットフォーム(336A)のIPO新規上場情報
・気配更新
上限値段:2,760円 気配更新:更新値幅60円、更新時間10分
下限値段:900円 気配更新:通常の更新値幅・更新時間(3分)
・注文受付価格の範囲 :300円~4,800円
それでは初値予想です(公募価格:1,200円)
2,000円(公募比: +800円/+66.7%)
読者予想平均値:2,024円 | 中央値:1,900円 | 補正値:2,039円
主幹事の引受価格:1,104円。
こちらも最終予想少し上方修正して2,000円としました。もともと1.5倍の1,800円を目処としていましたが、予想以上に人気が高く吸収規模の大きさや既存株主の売り圧も無視されて上がりそうな地合いになっています。そうであれば、若干初値から予想よりも行き過ぎの展開、それでも目安のラインになりやすい2,000円ではさすがに止まるでしょうか?
大手予想会社では良く当たる方は1,900円、忖度側は1,500円と、特に忖度側は控えめの内容です。JX金属を通過して結果的にIPOが盛り上がっている中では、イケイケ感がでるとして当方は一般的な予想よりもやや高めに予想しました。しかしIPOは日によっていきなり風向きが変わる天邪鬼な部分も多いですので気が抜けないですね。
また明日は3月末の権利付き最終日でIPO初値視点では特異日の一つです。基本的には3月末の権利付き最終日は初値は予想よりも低めになることが多いのが例年のお約束ですので、初値が伸びなかったら、仕方ないといったところでしょうか?それでもこちらの銘柄で1,800円ぐらいの初値が付いたら十分でしょう。
SMBC日興証券主幹事の話題性の高いIPOです。売り圧や吸収規模など、初値視点では不安部分も多いですが、結局は注目度勝負というところがありますので期待しておきましょう。
以上、明日上場予定の2銘柄の直前予想を更新しました。
3月の上場ラッシュも終盤です。今のところ公募割れ銘柄が1銘柄のみと、ここ最近のIPOの地合いや株式市場の不安定さを考慮すると、好結果が続いています。昔みたいに1撃50万、100万といった銘柄は流石に見られませんが、しっかりと利益になることが続くことのほうが嬉しいかも知れません。この勢いが継続してほしいですね。