2025年10月25日以降より楽天証券のIPO申込みルールに変更があります。
IPO・PO両方に共通する内容ですが、基本的にはこれまで後期抽選型の2段階抽選だったものが、前期抽選型に変更です。他社と期間が被る方向ですね。
- 従来はブックビルディングの申込内容による制限はありませんでしたが、変更後は以下の場合、抽選対象外となります。
IPO:申込価格が公開価格を下回った場合
PO:申込割引率が価格決定時の割引率を上回った場合 - 抽選タイミングを上場日前の購入申込期間最終日から、「公開価格決定日(IPO)・価格決定日(PO)」に変更となります。
- 抽選結果に補欠当選が加わります。
案内ページに具体的な申し込みの流れの図が載っているので分かりやすいですね。基本的には抽選が早まるという認識で良く、それに伴い補欠当選というものが出てきます。当選・補欠の場合で資金拘束が長くなります。なお、補欠当選に関してですが、最初にコンピューターが乱数を割り振るようですが、その乱数の後半になると補欠当選順位となるみたいですね。良くわからないですが、当選本数が少し多めになるのでしょう。
どれぐらいの補欠容量にしてくるかは結果を見れば、すぐ分かると思うので、まずは1発目の新ルールの抽選倍率などをしっかりチェックして分析したいですね。
【楽天証券のIPOを大分析】2017年からIPO注力で注目の楽天証券の実際の状況は?【抽選倍率の生データ付き】
当方は上記ページにて2017年以降の楽天証券のIPOの動きを分析している生データ付きのページを更新しています。今回2025年6月分までの結果データも入れて更新しました。
新事実として気になった点は、楽天証券は楽天銀行のIPOをきっかけとして、複数申し込みを導入してきましたが、2023年はかなり期待値として高くなったものの、2024年は全体を通して過去の期待値に落ち着いています。2025年もその傾向が続いており、残念ながら複数セット申し込みが出来たことによって、穴場的な期待値の証券会社ではなくなってきてはいます。しかしながらIPO申込可能な銘柄は増えているなど、IPO取扱に積極的な姿勢は継続しており、決して活用できない証券会社ではないという今の状況です。
複数申し込みする銘柄と、他の証券会社の方に優先する銘柄をしっかり切り分けて強弱をつけて申し込んでいくのが、今後の攻略方法の一つになるかなと思いますね。もちろん楽天グループや関連会社のIPOが来た時は、配分される枚数も多く、一気に狙い目証券会社になりますので常に動向は追っておきたいところです。


