夏休み期間を利用して様々な分野の振り返りを少ししてみたいと思います。今回は株式投資型クラウドファンディングことECFの状況を振り返っておきたいと思います。
【株式投資型クラウドファンディング一覧表】調達規模、プレバリュー、その後の動きなどのチェックに
ECFは業界最大手のFUNDINNO(ファンディーノ)さんが引き続き途切れなく案件が出ている状態。一時期の盛り上がっていた時期のようなガンガンに募集している状況ではありませんが、資金を集めたい企業側からの応募はひっきりなしにたくさんあるのかもしれません。途切れることないぐらいに毎週「新規案件」が発表されています。
新規案件が発表されてから数日後(3~5日ぐらい)にすぐに募集が始まって、2週間以上の比較的長い期間で投資家の皆さんに見定めしてもらって投資するかどうか?問いている状況ですね。たくさんある案件をうまく捌いているという印象です。さらにFUNDINNO(ファンディーノ)さんは大口で投資できる特定投資家を増やしたり、ファンディーノプラスという特定投資家のみの限定募集なども増やしており、どちらかと言うと大口さんへの強化を進めていると感じます。
個人的には株式投資型クラウドファンディングの魅力としては、小口でエンジェル投資的なことを大勢の方が体験できるという部分もあると思っているので、小口へもしっかり間口を広げてほしいところですが、どうも少額投資は控えめになっている人が多い状況なのだと思います。2017年からスタートして、初期の頃に投資した経験がある人は7年ぐらいのスパンで投資先の状況を見ている人もあり、もうそろそろ中長期の案件があるので、これ以上、複数の出資は控えたり選別の目も厳しくなっていそうです。
業界で引き続き案件を出してくれているもう一社はイークラウドになります。最初の頃から案件を大事にする傾向がありましたが、今もそれは続いています。とはいえ、最短イグジットを出した時の勢いに比べると、やや落ち着いた進め方になっていますね。
他のプラットフォームは、どちらかというと新規案件ではあまり動きがなく、すでにこれだけ動きがないと新規案件が出てきても不安になる人が多いので募集が難しいでしょう。ということで、現状ECFで小口投資するならFUNDINNO(ファンディーノ)かイークラウドを要チェックということになります。
個人投資家が投資家登録しておきたい株式投資型クラウドファンディング業者の特徴と感想を随時更新
上記ページでは各プラットフォームの特徴を載せています。何社か書いていますが、現状はFUNDINNO(ファンディーノ)かイークラウドで業界TOPで数が豊富なところと1社ごとのケア強化で対抗しているところというイメージです。
【株式投資型クラウドファンディング一覧表】調達規模、プレバリュー、評価、その後の動きなどのチェックに
また当方、各ECFのデータをまとめて一覧にもしています。ここ最近は勢いがなくなっているのでデータ更新がおざなりになりやすいのが更新の難しいところでもあります。
この業界が盛り上がるには、過去に募集した案件がグロース市場などでIPOでイグジットするか?すでに世間的にも話題になっているレベルの案件募集があれば、株式投資型クラウドファンディングを通して出資してみたいと感じる人は多そうなので盛り上がるでしょう。
2025年は今のところそういった雰囲気がないのが残念なので、話題が再び沸騰するような楽しい案件の登場、もしくは特大イグジットみたいなリリースが出てほしいところです。
振り返れば私も累計で結構投資しています。イグジットになったものや倒産してしまったところ、現状厳しいところから、事業をピボットして頑張っているところ・・・、もちろんイグジット気配はなくても業績が良いので、今売れば投資時よりも価値のあるアップラウンドと感じ取れる状態の企業も多いです。
投資のリターンはまちまちなところもありますが、それよりも結構楽しめているのは投資した企業の状況を素直に応援できるところでしょうか?プログラミング教室や新規ドリンク、AI系など様々な分野に投資していますが、活躍ぶりのリリースを見るのは結構楽しいです。
私は一口馬主もしているので似たような楽しさを感じていますね。2025年に一口馬主側はようやくビッグヒットを掴んで大きな幸福感を得ることが出来たので、株式投資型クラウドファンディングでも過去の投資先が特大イグジットをかまして欲しいななんて考える2025年の夏かもしれません。
これまでではイークラウドでの短期で3倍以上のリターンが最高ですが、3倍のリターンがあれば分散して3社投資してもちょうどプラマイ0ぐらいです。投資するのは結構絞って投資できることを考えれば、しっかり見定めれば後悔のない投資が出来るのが株式投資型クラウドファンディングかもしれません。