郵政IPOの配分数も確定し、いよいよ11月4日の上場日を待つのみになりました。

そこで上がってくるのが、郵政株をいつ売るのか?ですね。

IPOの公募売出株の基本は、一旦初値処分だと思います。私自身、セカンダリー参戦をすることもありますが、その場合でも基本は公募売出株を一旦売って買い直したりします。

手数料分の損ではないか?と思う方もいるかも知れませんが、公募売出株と改めて買う株を分けて考えたほうが良いと考える方も多いと思います(株数も手数料も全然違いますしね)。

ただ、郵政IPOのような異次元性のある大型IPOだと初値売りよりも後のほうが売るタイミングとしては成功しやすい場合が多いです。その為、迷われている方も多いでしょう。

なるべく時期が近い銘柄で大型だったIPOを少し振り返ります。

【6098】リクルートホールディングスの初値結果

 6098

吸収金額2138億です。初値よりも初日でも高く売る地点がありました。現在値は3900円程度でさらに値上がりしています。

【8750】第一生命の初値結果

第一生命の初値当日の画像は残念ながらありません。ただ初値より5,000円高い地点もあれば引けでは下がりました。

なお、第一生命は1兆円程度の吸収金額で2010年上場です。現在では100分割されて2,115円なので、1枚あたり約5万ぐらいは値上がりしています。

リクルートや第一生命を見ていると、急いで初値で売らなくてもプラスになる可能性は十分にあると見ています。ただし、IPOに参戦する人は素早い利益確定を求める人も多く、初値売りは気配次第になりそうです。

当方目安としては1枚あたり1万円行けば十分だと思っています。

ただし、配当の高さや郵便局の株を上場当初から持っているという記念的な話題性、なんとなく優待新設が出れば、ふるさと小包的な結構いいものも貰えるのではという期待など1単位ぐらいは残しておく人も多そうです。

売り時タイミングとしては

  • 前例通りに初値売り
  • 初日に目安を作っておいて指値でそこまで行けば売り
  • 12月頃に来るであろう指数買いの上げまで待って売り
  • 優待新設の期待をしながら保有
  • 2~3年後の売出があるのだから、それまでに現金が欲しくなった時に売り

こんなところでしょうか?複数配分が基本ですので、多くの人が分けて売るのかもしれませんね。初日の出来高、初値で合致した時の出来高も気になりますね。

本屋さんで下記のような本が並んでました。

“まやかしの株式上場
高橋 洋一
ビジネス社 (2015-10-21)
売り上げランキング:879位

 

こんなタイトルだとめちゃ気になるので、立ち読みしましたが、如何に郵政グループが危ないか、過去の民営化に関わっていた人の視点から書かれています。しかし上場前にこんな本を出すなんて、ある意味いやらしいなと思ってしまいます。

まぁ、上場で盛り上がってるけど郵便局行くとそんな気配は微塵も感じさせないところに、日本郵政大丈夫かよ?とは思いますね。