読者さんからの質問で、当方がどうやっていろいろなIPO情報をチェックしているのか質問がありますので、少しまとめて見たいと思います。
なるべく、調べた情報をもとに当サイトで更新していますので、色々調べる手間を当方のサイトを見ることで省いて欲しいですが、どこにどの情報が載っているかの参考になるでしょう。
1.新規承認の確認
IPOの新規承認が出たかを確認するにはEDINETに出てくる有価証券届出書(新規公開時)というものが一番早いと思います。
大体15時過ぎに、EDINETにて有価証券届出書が更新されます。こちらに載っている情報がほぼ目論見書と同じですので、いろいろな情報が確認できます。
ただ、EDINETは非常に使いにくいのでRSS配信しているサービスを使ったり、岡三マンのツイートの方が手っ取り早いかもしれません(笑)
私はRSS配信を操作してメールが届くようにしていましたが、最近では岡三マンさんのツイートで良いやとなっています。
速報じゃなくていいなら15時30分ぐらいまでには東証上場なら東証のホームページに情報が更新されます。私もサイト更新はここの情報が出る後ぐらいからまとめ始めます。
新規承認の日の次の日ぐらいまでに、上場銘柄の分かる情報はまとめるつもりでサイトを書いています。その後、各証券会社で幹事証券になるところで目論見書が出ますので、目論見書を見ながらファーストインプレッションや一発目の評価を書いたりしています。
目論見書はSMBC日興証券、マネックス証券、SBI証券の順で夜の時間帯に幹事証券をチェックしていると大体確認できます。
2.仮条件発表などの確認
仮条件発表などの情報もEDINETにて訂正有価証券届出書がでたり各証券会社の目論見書の訂正版が出るものでチェックできますが、調べるのがやや面倒です。
私は証券取引所(東証など)のホームページで確認しています。少しだけ更新時間がずれますがIPOを一覧にして表示しているので見やすいのではないでしょうか?
3.割当枚数の確認
IPOの各証券会社の割当枚数の確認は皆さん、どうしたら良いのか疑問に思っている方も多いです。上記の訂正有価証券届出書にも公募分の記載があったりしますが、IPOには売出分もあって、主幹事証券がそれを全て請け負ったりするので調べるのが大変です。
便利なのがトレーダーズ・プレミアムですが、有料情報なので利用するのを戸惑っている人も多いかもしれません。 ただ、こちらの予想会社のIPO初値予想はかなり精度が高いと思いますし、もう一つの大手のように上場会社や幹事証券に気を使ったような固い予想でないので、参考になります。
IPOの割当枚数をチェックするだけにトレーダーズ・プレミアムを使うのはちょっと高いかもしれませんので、IPOセカンダリーをする方や、他の投資にも有料情報を考えている方にはオススメできるサービスです。
4.初値予想、BB検討情報
BB検討や初値予想はある程度自分の過去の経験則に基づいて更新していますが、先に上げたトレーダーズ・プレミアムの予想やフィスコの予想なども参考にしています。フィスコの予想は今までは株主優待で軽く見れたのですが、優待内容が変わってしまったので厳しいですね。
やはり大手予想会社の情報は個人では知れないヒアリング情報的なものが多いと思います。ただ、毎回必要かというと何銘柄か見ていくとそれほど必要としなくなりますので、最初に試してみて、もう要らないと思ったら自分で予想するのが良いでしょう。
当サイトで行っている読者予想の皆さんの予想も参考になります。いろいろな意見もありますが、全銘柄を見ていると傾向も見れて、吊り予想とかまで瞬時に見破れますので重宝しています(笑)。
もちろん目論見書もだいたい見るところを決めていて業績や指標の他に「事業の内容」「対処すべき課題」「事業等のリスク」ぐらいは必ず確認するようにしています。
初値に対して参考になる部分の「ロックアップ情報」「既存株主の情報」「ストック・オプションの情報」もチェックして当サイトのIPO個別ページにもまとめています。
株主優待や配当性向なども目論見書で「配当性向」「優待」などで検索して確認はしています。
そういった色々な情報を見ながら、後は外部環境(上場時期や他のイベント)などを考えて最終的なBBスタンスや初値予想を記載しています。
5.直前予想前の情報
上場日前日に直前予想を更新していますが、初値決定前の気配運用などは証券取引所のホームページで更新されます。
合わせて、公募割れになりそうな名柄の下値リスクということで主幹事の引受価格(ここでは主幹事の買いが入りやすい)を掲載しています。引受価格は目論見書や先のEDINETの有価証券届出書内でも確認できます。
上場日は板が見れる時は証券会社のフル板がみれるツールを使って確認しています。今ですと無料条件で使えるのは楽天証券かGMOクリック証券でしょうか?フル板が見れると合致点であったり、大きな売り玉などの確認ができ、たまにV.C.らしき大きな玉の確認ができるので短期のセカンダリー投資家には必須になるでしょう。
私はauカブコム証券の取引ツールが見やすく、使いやすくて好きですが、ちょっと残念なのが「リアルタイム株価予測」や「フル板機能」が追加提供サービスに変更になっています。
利用条件としては月に1回約定ですので厳しくはないのですが、条件があるというのは少し難点となっています。
6.委託幹事(裏幹事)情報の確認
おまけとして委託幹事の取扱情報の確認ですが、これは各証券会社のホームページを巡回しないと見逃しが多くなります。
【IPO裏幹事】裏幹事(委託幹事)とは?その攻略と裏幹事になりやすい穴場証券会社
ただ、概ねチェックしておきたい証券会社は上記記事掲載の証券会社程度ですのでBB期間が始まったら2日目ぐらいまではログインして確認したりしています。
SBIネオトレード証券は公式ツイッターアカウントでIPO取扱発表をツイートするのでフォローしておくのもいいですね。マネックス証券も委託幹事がたまにあるのですが、マネックス証券は幹事証券で他の銘柄の申し込みなどでよくログインしますので見逃しが少ない気がします。
だいたい、このような流れで情報を確認したり、IPO情報を更新しています。参考になれば幸いです。