先週(2025年4月7日から11日まで)は連日、日経平均株価の前日比の変動幅が4桁になるという大きな動きを見せました。歴代何位の下げ幅・上げ幅の日が出てきて、かなり激しい値動きになっています。

コロナ禍の2020年あたりでは日経平均は20,000より上から15,000円あたりの下げなども記憶しており、そこから比べると日経平均株価40,000円超えの今の相場ですので、30,000円近くまで下げるのはコロナショックと同程度であり、数年前に世界的に揺れ動いた経験をしている人からすると、今回の大きな変動もちょっと慣れている人も多いかもしれません。

10年スパンのチャートで見れば、現段階では全然怖くない状況とも感じてしまいますね。

しかし短期イベント投資系にとっては激しい変動は、ちょっと影響が大きいというのが私自身感じるところです。表題にもある「IPOをどうするか?」という点においては、もともとIPOの公募参加で初値でプラスを目指す投資というのは、IPOプライマリーの需給のエッジであったり、初物ということで大きな出来高を伴うことで勢いに乗れて稼ぐことが出来ます。

現在は日経平均の他、他の取引がすべてボラリティの大きい状況であり、この状況が上場日まで続いていればIPOの影は薄くなります。IPOは注目度も非常に大きな要素ですので、ここまで大きな変動相場になってしまうと単純な公募参加、初値売りの旨味が消えてしまうのではないか?と個人的には思っています。

ブックビル判断が難しい2025年4月下旬IPO、申し込みギリギリまで待って決めたい

先週の週中にも、ブックビル判断について記事を書きましたが、奇しくも当方的にはC級評価として微妙としているIPOが4月下旬に続きます。いつもの相場なら全部合わせて申し込めば、結局IPOしか勝たんみたいな感じで、どれかプラスになるという感覚でした。

今回はかなり不透明ということで、当方は「休むも相場」で申込自体は様子見ということで決めています。やることがないと、とりあえず動きたくなるのが人間の性ですが、こういう時に手を付けると大抵失敗しているので、我慢してみたいと思います。

なお、この週明けは再び大幅高で始まって、関税ショックから随分と戻りそうな状況で、IPO的には申し込んでおいたほうが良かった(人気がない時に仕込めた)という雰囲気にもなりそうですが、私は今の相場ではIPOではなく、急落相場で「欲しかったあの株が、あの価格で!」みたいな感じの取引のほうが好きですね。しかし、すぐ上がったらまた手放すような、手離れの良さも大事かもしれません。なんだか、全銘柄がIPOセカンダリー相場みたいになってますね・・・。