今週の月曜日から6月IPOの新規承認が出てきました。6月IPOのスタートは20日となり4月の最終IPOが4月25日だったことから、約2ヶ月程度間が空くことになります。また4月IPOはトランプ関税の影響などもあって、少し盛り上がりに欠けた印象もあるので、今はかなりIPO渇望感があるかもしれません。

IPO初値予想、読者予想の結果と投票所

IPOがしばらく止まっていましたが、「トランプ関税の影響」「証券会社の不正取引問題」といったことが少し絡んでいたかも知れません。本来であれば6月中旬ぐらいにもう少しIPOが出ていてもおかしくないので、少しタイミングがずれている銘柄もありそうですね。

また6月のIPOはいずれも吸収金額が2桁億、3桁億とこれまでのIPOに比べて吸収金額が大きいです。また売出株が多く、偶然かもしれませんが上場時の放出規模感が大きいものが連続しています。

【IPOカレンダー・一覧表】騰落率、損益、その後の値動きなどチェックに

現在IPOも関連するグロース市場の上場維持の見直し基準なども話題です。

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とくに話題の部分がグロース市場の上場維持基準の見直しでしょうか?上場5年経過で時価総額100億以上に育ってないとグロース上場が維持されないとのことです。2030年以降、上場5年経過している企業に適用なので、今から上場する銘柄も、今までに上場した銘柄も猶予期間が5年程度になります。

これを見越して、今後出てくるIPOは上場時から比較的時価総額が高めで出てくるかも知れません。需給を絞って超小粒IPOで高騰が期待できるIPOは減ってきそうな印象ですね。まだ6月IPOが少し出てきただけですが、感覚的に規模感が大きくなっている印象を受けます。

東証の市場再編改革はプライム市場、グロース市場、スタンダード市場の3つに分けてスッキリした感はあります。IPOでも市場再編後、プライム市場に上場する銘柄は少し安心感を感じるようになりました。結局は、グロース維持上場出来ないようなIPOに投資したのは失敗と見れることも出来るので、早い段階で維持基準を厳しくするのは悪くないように感じますね。

IPOプライマリーへの影響としては、やはりちょっと上場時から規模感が大きいIPOが増えそうというところでしょうか?これまでみたいに小粒で需給で初値高騰銘柄は減るかも知れません。一方で上場時に放出株が増えるなら貰える量や当選確率は上がりそうです。IPOプライマリー投資は、これまで以上に緩やかにプラスが狙える投資と変貌しそうですね。

上場初日成り行き規制や、仮条件変更可能、スケジュール変更可能も含めて規制はいつも緩やかな方向に行くと感じますが、長く制度が維持されるためには必要なことかも知れませんね。

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