当方のサイトのメインテーマでもあるIPOに関して2025年全体を通した振り返り記事を書いておきたいと思います。
IPO(新規公開株)抽選配分当選履歴とIPO初値売り投資戦績
2025年のIPOは件数ベースでかなり減った年となりました。IPOは2021年がコロナ明けで本来なら2020年に上場予定だった銘柄も流れてきて126件と数が多かったですが、そこから徐々に数が減っています。
中でも2025年は前年度から20件もIPO件数が下がり、IPO低迷期にいよいよなってきたなという年でした。それを敏感に察知できることとしてIPOブロガーさんの更新がなくなってきましたね。IPOに妙味がないと記事を更新しても面白くありません。さっさと違うテーマに軸足を移すというのも大事なことかと思います。
【IPOサマリー】2001年以降のIPO情報を一覧、グラフ表示
当方のサイトには2001年以降のIPOデータを年別でグラフ表示しているページがあります。また、当方のIPOブログ運営は2007年頃から行っており、あのリーマンショック以降ということになります。ですので、超低迷期では年間でIPOが20件程度(しかも公募割れ多数)という年も肌感覚で経験(その時も記事更新)しています。
その頃から比べると、まだIPOは最悪期ではないのですが、明らかに「公開価格と初値の需給ギャップだけの戦略」では、それほど旨みはなくなっていると言うのは感じます。2025年のIPOでの大きな出来事はグロース上場維持基準の経過措置が終了したというのもあります。
今後はIPOで上場後5年以内に時価総額100億達成が上場維持の基準として求められるなど、上場時にも先に見える厳しい制約があることで、「吸収金額の大きさ、売出数の多さ」などに繋がっており、上場時の需給ギャップがそれほど見受けられません。
そうでなくても初日の成行注文規制、仮条件のバッファーゾーンなど、過度な初値高騰を防ぐ上場市場の規制が続いています。IPOの人気に陰りが出てくるような内容が多いですが、それでも本来は市場の信頼性などを高める政策ですので、その価値さえ認められれば、緩やかながら今後もIPOには価値があると評価されるかもしれませんね。
個人的には2026年以降も現状それほど明るい話題は感じないのが厳しいところですが、環境が変わってもエッジのあるポイント、やっていれば収穫になる部分は複数存在していると思います。
また、超話題性のある銘柄が上場すれば一気に地合いの雰囲気が変わることもIPOにはよくあります。さらにIPOは数年レベルの大きな波で動いていると考えれば、数が減っている時期は低迷期ですが、どこかで数が下げ止まり、再び上昇に転じる時は一番美味しいポイントだったりします。
そのポイントがいつになるかは見えないところですが、大きな流れでは必ず来るとは感じているので、それまでIPOに興味を失わず淡々と継続しておくことで、美味しいポイントを掴むことが出来るのではないでしょうか?
なお、2026年のIPO件数は今のところ2025年と同数程度はありそうな見込みがニュースなどで散見されます。このように同等程度という時は大抵、そこまで行かず少し減少レベルとなるかもしれません。大きく件数が減らなければ、儲かりイベントとしてまだまだ楽しめると思うので、うまく立ち回っていきたいところですね。
それにしても2015年から10年で状況を見ても、波の荒い1撃100万以上のIPOは影を潜めています。一方、初値が公開価格を上回る勝敗ベースで見れば、勝率はそれほど低下していません。平均騰落率が下がっているので、旨みが減っているのは確かなのですが、2024年よりは2025年のほうが結果的に平均騰落率は高かったので、若干下げ止まりの傾向は見られます。
2026年は件数は少なくても「平均騰落率」「勝率」などで、2025年と比べてイーブンかやや高い結果が出るかが、IPOの大きな波を判断するうえで重要なデータになりそうです。
日経マネー 2026年 2 月号[雑誌]2026年の儲かる株[表紙]南 沙良
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なお、IPOに関しては最新号の日経マネーにも私だけでなくIPO専門家目線で記事の掲載がありますので、是非購読いただければ幸いです。



