最近、IPOで好調な結果を見せることも多いためか、コンビニや本屋さんでもIPO特集なんかを組んで紹介することが増えてきました。
コンビニ雑誌でも紹介されていたのでつい立ち読み。編集の関係があるんでしょうが、まだLINEとか載ってましたね。
IPO初心者のかたも増えると思いますので、長年見てきた目で「ちょっと危険な思い込み」について少し紹介したいと思います。
1.主幹事証券が○○だから安心
もちろん主幹事証券によって実力が違うことがあります。またIPOの初値に関するポリシーが違っていると感じられることも多いですが、ただ有力証券会社だから安心という考え方は危険です。
今まで何度も、○○だから安心と根拠に薄い話しが出てきましたが、何度も裏切られている結果を目の当たりにしています。安心ではなくて○○証券だからこんな感じだろうぐらいで見たいですね。
2.大手予想会社の予想が良いから安心
大手予想会社の予想は非常に参考になります。今ならマネックス証券に口座を持っているだけでフィスコのIPOレポートが確認できて便利です。
大手予想会社には個人には出来ない調査力やヒアリング力もあるため精度の高い予想ができる事は間違いありません。ただし、影響力もあるため大人の予想を提示しないといけないジレンマもあるでしょう。
たまに不可解なほど外してしまうことも多いです。こちらも安心ではなくて強力な参考資料として考えて最終的には自分の判断が望まれます。
3.会社の規模や知名度が高いから安心
これも多いです。国策銘柄だから、バックに○○が付いているからなどです。今年ではジャパンディスプレイが国を上げた再生銘柄ということで変な安心感が出ていたところがありました。
なんというか思惑で期待して株を買うことも儲けるためには必要かもしれませんが、IPOに関してはドライな目で見たほうが結果に繋がることが多いです。あえて言うなら「規模や知名度」の面で優れている銘柄はIPOでも短期向きではなく長期向きと言えるでしょう。
4.IPOはローリスクで安心
これはよく言われます。「IPOはローリスクで安心ですよね」。これはかなり間違いです。IPO株は基本的な考えではハイリスク・ハイリターン株です。
上場一年生ということで、わかりにくいものに投資することになります。期待感だけで割安性などは無視される世界です。また上場後直ぐは株価が不安定で急騰、急落を繰り返します。
ではなぜローリスクと言われたり、初心者向けのブログで私が薦めるかというとやはり新規ディスカウント・初物という点で有利な部分です。ここをうまく活用することで参加者が自分でローリスクな闘いに持ってこれるところに特徴があります。
個人的には「初心者向けの資産運用」というテーマにブログを書いているので、この考え方をうまく活用して欲しいと思っています。
「ローリスク管理をしてしっかり資産を増やす」⇔「出来た余剰資金をハイリスク試行」
ローリスク管理はIPOの公募、PO、株主優待クロス、キャンペーン取りといったややリスク計算が出来て上手にじっくり増やす方法です。ハイリスク手法はIPOではセカンダリー投資、個別株投資、FXや株のシストレなど可能性を見せる方法です。
よいスパイラルを作っていけば、年間を通して税理士もビックリの結果を出せます(私はビックリされました)。
投資で勝ち組になるには、「資産管理」がうまくことが重要だと重います。
普段は細かいことに関して今後もブログで紹介しますが、大局観的には「資産管理」が初心者からの資産運用では一番大切です。