IPOは大型系でも2極化の波があるように感じます。
期待度が高いものは上値を追い、危ないものは下がっていきますね。
今年の100億以上の吸収金額のIPOを少し振り返っておくことで今後の大型上場の攻め方の参考にして頂ければ幸いです。
【IPO結果一覧】上昇率、損益、その後の値動きなどチェックに(分析版)
IPO分析をする場合は上記ページがオススメです。2003年からのデータを抽出して一覧で見ることが出来ます。
現状の株価で勝ち組・中立・負け組を分類すると(公開価格との比較です)
勝ち組
リクルートホールディングス
VOYAGEGROUP(初値よりは低いが公募よりは高い)
ジョイフル本田(ただし公募割れ)
中立
西武ホールディングス(初値が公募と同値だったため)
アキュセラ・インク(Acucela Inc.)(現在はかなり安い)
負け組
とりあえずぱっと見で分類しました。この中で負け組に分類されているものは、絶対に手を出したくないIPOです。特徴としてIPOの意義も薄く(再上場など)、産業的にも斜陽感があり見通しが悪いことが分かります。
西武HDは成功とは言いがたいですが、十分安くなったことでセカンダリー的に攻めやすくなりました。なんといっても価値のある資産は多いです。アキュセラはIPO的に賭けになる銘柄でした。
一方、大型IPOでは勝ち組になるものは少ないですが、やはり知名度と期待感やブランド的なものが安心感と買いを生むと思っています。実は東証2部銘柄にも似たような傾向があると感じています。
ブランドで言いますと、カルビー、大塚HD、ポーラ、サントリーといった銘柄はIPOの中でも安定的に伸びていますね。なんとなくやや信頼感や面白みのあるブランドと言った印象です。
今回リクルートに関しては、結構早く3500円に到達した印象です。あまりにも駆け足過ぎるとどこかで厚い壁が出来そうですが、公開価格からすでに10%以上というのは大成功IPOと行っても間違いないでしょうね。
今後は日本郵政やLINEの上場なども来ると思いますし、大型IPOはやや祭り的な一大イベントです。うまく銘柄ごとにどの攻め方がいいのが見極めたいところですね。