明日12月18日は2銘柄同時上場となります。それにしてもIPOの状況がよくありません。残念ながら直前予想は大幅に下方修正して紹介しなければならない状況ですね。
まずは、田中建設工業(1450)から。
上場日の参考情報です。
・気配更新
上限値段:5,520円 気配更新:更新値幅120円、更新時間10分
下限値段:1,800円 気配更新:通常の更新値幅・更新時間(3分)
それでは初値予想です(公募価格:2,400円)
2,800円(公募比: +400円/+16.7%)
読者予想平均値:4,248円 | 中央値:3,380円 | 補正値:3,488円
主幹事の引受価格:2,208円。
JASDAQスタンダード、建設業セクターという地味な業種、社名からしても今のIPO市場では予想よりも安い結果になりやすそうです。残念ですが、微増止まりの予想に引き下げました。
3,000円が目指すラインかもしれませんが、このところの初値をみていると地味銘柄は予想よりもかなり下な状況ですので3,000円行かないというのが私の予想です。
野村證券主幹事案件で、それほど手にしている人も少ないと思いますが、なんと言っても買い手不在な印象が続いているので苦しいでしょう。
もう一方のテクノスデータサイエンス・エンジニアリング(7046)。
⇒テクノスデータサイエンス・エンジニアリング(7046)のIPO新規上場情報
上場日の参考情報です。
・気配更新
上限値段:7,360円 気配更新:更新値幅160円、更新時間10分
下限値段:2,400円 気配更新:通常の更新値幅・更新時間(3分)
それでは初値予想です(公募価格:3,200円)
6,000円(公募比: +2,800円/+87.5%)
読者予想平均値:9,140円 | 中央値:8,000円 | 補正値:8,583円
主幹事の引受価格:2,944円。
こちらはAI関連で12月IPOの中では注目度の高い案件です。この銘柄の結果が期待するとおり高いものになるのか?それとも他の銘柄と同じように案外冴えない初値になるのかで、12月後半のIPOにも影響しそうです。
ピアラの結果が予想よりもいまいちだったことを考えると、少しは予想を下げないといけないと感じますね。とりあえず2倍手前の予想まで引き下げています。個人的にはかなり弱気にしたので、予想が外れてもっと上がってくれたほうがいいかと思いますし、この水準ならセカンダリーも考えたくなりますね。
上場直前にここまで雰囲気が変わるとは思っていませんでした。ソフトバンクの影響で済めばいいのですが、IPO全体の相場がこれから崩れだすとなると、数年スパンでの次の波を待たないといけなくなってしまいます。
19日のソフトバンクが終わってくれないと雰囲気が変わらないかもしれません。ソフトバンクに資金が拘束されて今の買い手不在の状況ならいいのですが・・・。
【IPO初値結果一覧表】騰落率、損益、その後の値動きなどチェックに
期待していた12月IPOが今のところかなり厳しい状態。超大型IPOが上場ラッシュ中に入ってくることはやはりやめていただきたいですね・・・。