明日は2社同時上場予定となります。3日4日と連続で2社同時上場です。それが終われば中旬までIPOが空きますので、この上旬のIPOは9月下旬のIPOラッシュの続きの感触ですね。いまいち盛り上がりに欠けるIPO地合いですが、そんな中淡々と複数銘柄が上場していきます。

それでは、明日上場の直前予想です。


まずは、ニッポンインシュア(5843)から。

ニッポンインシュア(5843)のIPO新規上場情報

上場日の参考情報

・気配更新
上限値段:1,863円 気配更新:更新値幅41円、更新時間10分
下限値段:608円 気配更新:通常の更新値幅・更新時間(3分)

・注文受付価格の範囲 :203円~3,240円

それでは初値予想です(公募価格:810円)

1,150円(公募比: +340円/+42.0%)
読者予想平均値:1,504円 | 中央値:1,209円 | 補正値:1,225円

主幹事の引受価格:749.25円

直前予想はBB前予想を据え置いて1,150円としました。スタンダード上場銘柄ですが、業種的には業績に比較的安心感のある保証サービス業。吸収金額も小さめということで、明日の買い意欲はこちらに回りそうです。最近のIPOも地味だけど業績はジリジリと信頼できるといったIPOが買われている印象があります。

一方でAI系など成長期待で買われて欲しい銘柄が冴えない状況ですね。

大手予想でもとりあえず初値プラスで4桁の1,000円超えは見込めそうですが、初値の伸びも地味、セカンダリーは流れ次第と言った銘柄になりそうです。


次に西部技研(6223)。

西部技研(6223)のIPO新規上場情報

上場日の参考情報

・気配更新
上限値段:5,980円 気配更新:更新値幅130円、更新時間10分
下限値段:1,950円 気配更新:通常の更新値幅・更新時間(3分)

・注文受付価格の範囲 :650円~10,400円

それでは初値予想です(公募価格:2,600円)

2,600円(公募比: 0円/0.0%)
読者予想平均値:3,331円 | 中央値:2,724円 | 補正値:2,957円

主幹事の引受価格:2,444円

漢字社名で地味系の代表格のようなIPOです。直前予想は残念ながら公募同値で予想します。大手予想でもプラスとマイナスで割れていますが、ひとまず引受価格まで下がるような酷い結果ではない予想ですね。仮条件を大きく引き下げて吸収金額157億円と今のIPO地合いだと支えるのに荷が重い吸収金額となっていますが、海外販売が63%程度、さらに親引けが104万株ほどあるため実質60億程度の吸収規模とされています。

それでも今のIPO地合いだと60億でも初値は厳しいかという見方になるでしょうか?

私は主幹事のSMBC日興証券で補欠繰り上がりとなりました。

こういう形で手に入ったIPOが初値プラスになったことは殆どないので、初値売りで儲けることはほぼ諦めムードです。保有していればいつかは公開価格より上回るかもしれませんが、それでもいつになるかわからないもっと安くなる時に仕込めばいいということですので、公募割れならまずは損切って入り直しが正解という銘柄になりそうです。


以上、明日上場予定の2銘柄の直前予想を更新しました。

月が変わって少し雰囲気が変わってくれればいいのですが、IPO地合いに関しては日替わりで風向きが変わるぐらい変化が激しいと思っていますので、余計な期待はせずに淡々と流れに身を任せて積み重ねていければと思います。

【IPO初値結果一覧表】騰落率、損益、その後の値動きなどチェックに

各銘柄のセカンダリー戦略も随時更新しますのでnoteの方をチェックしてみて下さい。

notekurosawa

セカンダリー戦略も人それぞれと思いますが、1つの考え方として見ておいても損のない内容が書けているとは思います。需要があるのかも考えつつとりあえずは続けていきたいと思います。