明日は2社同時上場となります。今年のクリスマス上場は2社同時上場となりました。いずれもスタンダード上場で地味感が否めないもののクリスマスにIPOがあることはイベントごとという意味で楽しめそうです。
それでは、明日上場の直前予想です。
まずは、アルピコホールディングス(297A)から。
・気配更新
上限値段:440円 気配更新:更新値幅10円、更新時間10分
下限値段:144円 気配更新:通常の更新値幅・更新時間(3分)
・注文受付価格の範囲 :48円~764円
それでは初値予想です(公募価格:191円)
200円(公募比: +9円/+4.7%)
読者予想平均値:238円 | 中央値:225円 | 補正値:238円
主幹事の引受価格:175.72円。
直前予想はBB予想時から少し下げて200円としました。個人的にはとりあえず初値200円以上は行く確率が高いと思っていますが、大手予想的には良く当たる方は190円の公募割れ予想、忖度側が200円と控えめ予想です。私はIPOの元気の無さから、最終予想は下げたものの200~220円ぐらいのレンジで初値が付きやすい内容かなと予想しています。
仮条件を引き下げており、どうも大口投資家からの引き合いに欠ける部分を露呈しているかも知れません。それはそのはずで、既存株主を見れば地元の大手企業はすでにある程度の株数を保有しています。今回の上場をきっかけに個人など幅広い人で、この低位株という良点を活かして買いが広がる方向に行くかどうかですね。
さすがに200円程度なら非常に買いやすいので、結構、頑張るのではないかと見ています。むしろ初値で安ければ複数口買って、口座にタンス株的な保存に向きそうな株ですね。300円あたりを目処に我慢して、300円で4分の3売れば買った金額以上が戻ってきますので、残りの4分の1は最悪なくなっても損しない株!みたいな計算ができますね(笑)
こういう特殊性の高いIPOは結構面白いと思っています。
次にMIC(300A)。
・気配更新
上限値段:2,208円 気配更新:更新値幅48円、更新時間10分
下限値段:720円 気配更新:通常の更新値幅・更新時間(5分)
・注文受付価格の範囲 :240円~3,840円
それでは初値予想です(公募価格:960円)
930円(公募比: -30円/-3.1%)
読者予想平均値:954円 | 中央値:948円 | 補正値:954円
主幹事の引受価格:888円。
最終直前予想は僅かな公募割れの930円としました。BB時も仮条件上限からは下での予想でしたので、評価は変わりなく微割れ予想です。大手予想ではよく当たるほうが888円という引受価格公募割れ予想。忖度側は960円の公募同値ということで、比較的公募割れの可能性が高い銘柄として予想されています。
IPOスペックとしては酷いわけではないものの、初値向きではない地味系サービス業。減益傾向の業績推移でIPOと言われても買いにくいというのが本音でしょう。上場して様子見している内に株価が極端に下がってくれれば買いやすいという人が殆どかもしれません。
主幹事野村證券ですので、それなりの見栄えは大切にしそうですし、誠意買いはしっかりと仕事します。そのため888円より下で初値なんてことはほぼ起きない板状況にはなると思いますが、その前に900~960円で自力初値が付くかどうかで見ています。
900円以上でスタートするようであれば、初日の内に公開価格の960円を確実に超える時間が作られるかも大事なポイントと言えそうです。
以上、明日上場予定の2銘柄の直前予想を更新しました。
クリスマスに上場する銘柄はちょっと期待したくなりますが、今年は地味系が2つ揃いました。その中でもアルピコの方が「長野!」「低位株!」という尖った部分が見られるので、注目度は多少上になるかも知れません。もう年末相場に近づいており、大きな売買は期待できないのが寂しいところですが来年に向けてIPOでも仕込めそうな部分は仕込みたい時期になっていますね。