ネット証券は今年に入って急増する不正取引への対策として、主に「2要素認証」などを取り入れることで、ワンタイムパスワードで防御することで、一定の効果を生んできました。しかしワンタイムパスワードの導入でもリアルタイムフィッシング詐欺など確実には防げない部分もあります。大手ネット証券では2025年秋ごろからさらに対策を強化「FIDO2」導入によって、パスワードレス認証に取り組みます。

最大手と言えるライバル同士、SBI証券楽天証券FIDO2導入の発表がされています。2025年中にはより強いセキュリティがネット証券で標準となっていきそうです。大手ネット証券が競い合って、しっかり対応してそれが他のネット証券に広がっていく構図は頼もしいですね。

SBI証券のホームページにFIDOとFIDO2の違いが詳しく書かれていました(SBI証券は現在もFIDO認証あり)。一番の強みはパスワード管理から開放されるログイン体験でしょうか?一方で、自動ログインとか独自のスクリプトで自動操作をしている方にとっては対応が難しくなるかもしれません。私も、多くの取引で結構自動化(IPOの自動申込・定型化した取引の自動化など)をしているので、これまでの2要素認証への対応も面倒でしたし、ログイン時に手間や時間が取られることが多いと思っていましたが、とりあえずはセキュリティが強化されて、不正取引の起きない環境になり、ログインの手続きが早く固定化されてほしいと感じます。

楽天証券の情報ではFIDO2は必須化ではないとのことですので、これまでのように自動ログインしたい部分はそれまでの認証方法で、セキュリティを強化して操作したい部分はしっかり対応してというような利用法が出来たらありがたいですね。

ネット証券は今春の不正取引問題では結構打撃を受けて、利用者も資金を退避させたり取引を停止させたりと混乱しました。一連のセキュリティ強化の対応が済んで不正取引問題が落ちつき、多くの方が安心して取引できる環境に早くなることを祈ります。やはり取引量が多くならないと市場は盛り上がらないですからね・・・。

いち早く対応を強化する大手2大ネット証券の行動に敬意を払って、当方もやはりメイン取引にはSBI証券楽天証券のどちらかを押したいですね。取引手数料無料化もこの2社が完全対応にいち早くなっています。

SBI証券は業界No.1。IPO主幹事実績他、すべてのサービスを包括的に使うことが出来るのが魅力です。

楽天証券はやはり楽天市場があるというEC分野との連携が魅力。ポイントゲット分でお得感で上位ですね。私もポイントミリオネアです。最近はアマゾンよりも楽天市場使うことが増えている気がします。

堅牢性と利便性の両立は非常に難しい問題かと思いますが、オンラインで取引をするにあたっては、この両方の技術の向上が大切であり魅力であるポイントです。他社も大手に続いて導入して安心して便利に使える状況になって欲しいですね。