日本の株式市場では一つの大きなテーマともなっている株主優待についても、2025年全体を通して振り返っておきたいと思います。まだまだ、株主優待は人気で活況はあるものの、いろいろと変化も多いですね。
まだ優待が届いてないものなどあるため情報がまとまっていませんが、2025年はクロス取引(優待タダ取り)で206件の実績でした。2024年が228件だったので数を減らしています。ここ5年の当方の推移を確認すると
- 2021年 199件
- 2022年 217件
- 2023年 227件
- 2024年 228件
- 2025年 206件
年々、クロスで取得していた優待件数が増えていたところ、ついにこれ以上は要らないレベルに来たと思っています。2025年の約200件程度でも個人的にはやや過剰に参加しているイメージです。
というのも数年前までは期限のある株主優待は、期限月が来る前には全て消化しきっているぐらいに気持ちよく利用していましたが、今のペースで優待を貰っていると期限月まで各種優待(特に外食系)が複数残っていて、消化にヒヤヒヤすることが多いです。最近は紙の優待ではなく、スマホに電子保存という形や、カードタイプで残高が良くわからないタイプもあるので、私が考えている以上にいつのまにか優待の期限が切れていて無駄にしているものが多いと思っています。
これは結構多くの人がやらかしているのではないか?と思っています。本人が気づいてないから精神衛生上は問題ないのかもしれませんが、実はそんなに得してなかったという状況の人も多そうです。特に株主優待クロス取引は、取得時の争奪戦が過熱しすぎと感じます。下手すると「逆日歩」も知らないで、高逆日歩払っている現状を知らずにお得に優待ゲットしていると思っている人も多いかもしれません。後は早取りのクロスコストのこともあまり考えてない人も結構いそうです。
2025年はいよいよ金利のある世界で金利上昇局面が本格化しそうな雰囲気となっており、株でもなんでも借り手は金利手数料が高くなります。信用取引の金利コストも上がってきて、コンマ何%の変化なので、あまり変わりがないように感じるかもしれませんが、実はボディブローのようにコストは上がってくると思いますので注意したいですね。
そんな中、当方は2026年もとりあえず200件ぐらい取れれば満足かなと思って緩やかに参加します。1年は365日です。200件以上貰っていれば、2日に1つは何かしらの優待が貰える程度の生活です。もっと楽しむ「毎日優待生活」を実行してみたい人は、365件以上取ってみても良いですが、毎日優待生活は思っている以上に優待に支配される生活になると覚悟しておいたほうが良いですね。楽しくないことはないですが、優待を嫁や夫に貰った覚悟ぐらいに思っておきたいです(笑)
株主優待クロス取引はクロス取り戦績として一覧データを載せている部分でも15年以上が経ちました。初期の頃は一般信用が松井証券のみで、そこから三菱UFJ eスマート証券(当時はカブドットコム証券)が一般信用に参入、そこから大手ネット証券が続々と一般信用売建に参入しており、株式取引手数料無料化も相まって、非常に環境は良くなったことが続いてはきました。
しかしながら、環境はもう最大限に良くなったことで参加者も増えており、争奪戦が勃発、そのあたりの競争意識がストレスになっている部分も最近はあると思います。個人的には「多くの人が広く浅く気軽にお得を楽しめる」というのが、こういったやや邪道な取引方法がうまく継続していくコツだと思っていますので、無理しないで楽しめる状態が続いて欲しいですね。
株主優待も大手リース会社系が、「株主の公平性観点」などといって無駄なコスト削減の為に取りやめています。私の残って欲しい意図する企業での優待は減っていて、今は株主優待出して株価向上を目指す「優待ホイホイ」系が多くて、常に優待廃止リスクや改悪リスクを抱えている銘柄がたくさんあります。変更点が毎年数多くあり、当方も優待データのメンテナンスが大変だったりします。
後は「優待の電子化」も大きなトピックしょうか?個人的には優待の電子化には賛成です。「発行コスト削減」「転売対策」など企業にもメリットが多いようです。クオカード優待もデジタルギフト優待の方がコストが低いならそちらに移行が増えて欲しいですね。現物がないのでコレクション性や企業広告的なものが出来なくなりますが、そういうのは別の方法を使えばいいと思うので、切り分けて考えると良いと思います。クオカードは徐々にテレフォンカードのような過去の遺物になっていきそうです。
最近は株主パスポートというアプリを使わないと優待が発行できないという、スマホ保有者じゃないと優待を貰えないといった電子機器弱者には優待を渡さないような取り組みも増えています。弱者配慮が足りないという意見もありそうですが、結局は企業がおまけとして提供している株主優待ですので、下手な配慮なして企業側の有利なように進めてくれて構わないと個人的には感じています。
後は優待を貰う側が、どういう風に行動するかに委ねる方が正しい、良い方向への状況と感じますね。
とにかく、この分野はストレスなくお得を楽しめるというのが重要です。そこがなくなったら優待なんてあてにせず、いっぱい稼いで自分で欲しいものを手に入れたほうが良いですね。
なお、株主優待の情報は証券会社の情報リサーチ系の調べをみると状況が良く分かります。「野村インベスター・リレーションズ」のnetIRが出している「知って得する株主優待」は毎年書籍で発行していて、これを手に入れて楽しむのはオススメです。コロナ後、少し優待実施企業数は減少に転じましたが、再び上昇しており2025年は過去最高になったようです。
「知って得する株主優待2026」は野村IRのフェアなどで何か参加すると手に入る機会が減られることも多いです。他にもIRフェアに参加すれば株主優待紹介雑誌は手に入ることも多いので、そういったところから冊子を一冊手に入れれば株主優待の全般の情報は楽しく得ることが出来ると思います。


