4月のIPOが始まりました。銘柄が赤字バイオだったとはいえ、引き受け価格を超えた下げ幅からのスタートはインパクトがありますね。
IPO新参者に悪い印象を植え付けるIPOとなっています。
初値売りで約3万のマイナスです。当選者の方、残念でした。
【4592】サンバイオ(公募価格2,000円)
初値:1,710円(公募比: -290円/-14.5%)
高値:1,930円
安値:1,710円
引け:1,773円
出来高:5,590,800株(公募売出総計:6,500,000株)
サンバイオがマザーズ上場、初値は15%安に-再生細胞薬開発
(ブルームバーグ):再生細胞医薬品の開発や製造、販売を手掛けるサンバイオ が8日、東証マザーズ市場に新規株式公開(IPO)した。公開価格の2000円に対し売り気配で始まり、午前9時20分すぎに形成した初値は15%安の1710円だった。
水戸証券投資情報部の岩崎利昭チーフオフィサーは、「実用化が何年先になるか分からない事業内容のため、今買う必要がないという意識がある」と指摘。また、足元のバイオ関連銘柄は「日本株にこだわらないのであれば、米国にたくさん良い銘柄があるため、資金がそちらに流れやすい」と言う。
同社は2001年に米カリフォルニア州で創業、日本法人は13年2月に設立され、本社を東京都中央区に置く。創業科学者は慶応義塾大学医学部・生理学教室の岡野栄之教授。神経機能の再生作用を持つ「SB623」の開発を行い、慢性期脳梗塞やパーキンソン病、脊髄損傷、アルツハイマー病などの脳神経疾患への適用が期待されている。骨髄由来細胞で1人のドナーから数千人分の製品が製造可能、免疫抑制剤の使用が不要などの特徴を持つ。
「SB623」は、慢性期脳梗塞を対象とした臨床試験フェーズ1、2を米国で実施、完了。日本での脳梗塞用途に関する開発・販売権の独占的ライセンス契約は帝人 、米国、カナダでの開発・販売権のライセンスアウトに関するオプション契約は大日本住友製薬 と結ぶ。
2016年1月期の連結業績計画は、事業収益が前期比36%減の20億7400万円、営業損益は10億9100万円の赤字(前期は22億4800万円の黒字)、1株損益は21.45円の赤字。上場に際し公募400万株、オーバーアロットメントを含む売り出し347万5000株を実施。主幹事は野村証券。
初値に関しては主幹事の買い支えよりも下で、ややパニック的な下げ、そこから一旦盛り返しています。ただ公募価格奪還まで入っていません。
引けまで、反発することなく1日目が終了です。出来高も公募売り出し総数を1回転することなく、ロックアップ解除もまだなため、公募組やVC組のしこりが出来ているはずです。通常であれば明日以降、もがき苦しんでさらに下がっていきそうですね。
セカンダリーでは朝一番の初値買い、すぐ売りの小遣い稼ぎになった層はいくら買いそうな感じですね。
⇒【IPO初値結果一覧表】上昇率、損益、その後の値動きなどチェックに
初値結果はチャートなどを載せてまとめて記事にしたいので速報は遅いですが、
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今回はピタリ賞がでませんでした。
読者予想ではBB期間終了後に、なにかおかしな予想が出ているため平均値がつり上がっています。ただ、そういったのも含めて全体を見れば面白いので、読者予想を見る人はその辺りまでチェックしてみてください。
サンバイオの結果でIPO一見様が疑心暗鬼になっていると思います。さらに、取捨選択が難しくなりますが、当方は長年IPOを見てきているので経験を活かして、うまく立ち回りたいと思います。今回のD評価はキラリと光ったのではないでしょうか?