IPOに関する都市伝説的な内容を検証するシリーズ。
IPOトレーダーの中で、まことしやかに囁かれる噂や都市伝説について紹介します。
3回目はたまに出てくる「委託幹事(裏幹事)」についてです。
特に郵政グループのIPOではauカブコム証券がMUFGグループの一員ということで、幹事証券に名を連ねなくとも当選がしやすかった証券会社として注目を集めました。
委託幹事への配分は、主幹事や幹事さんに証券会社の方から配分の申込をします。その結果、主幹事であったり公募売出元の会社の意向などに沿って、各証券会社に割り当てます。
基本的には幹事証券よりも割り当てられる枚数は少な目ですが、それでもあまり知られていない事実から申込者が少なく、たまに幹事証券よりも当選確率が高い現象が起きます。
ではネットなどで申し込みできる証券会社でどういったところが委託幹事になりやすいか見ておきましょう。
auカブコム証券・・・三菱UFJモルガン・スタンレー証券が主幹事の時はほぼ確実
基本的には三菱さんから貰っている模様です。郵政IPOではもっと穴場になると私は思っていましたが、恐らく郵政の申込がかなり殺到して三菱から回ってくる量が想定より少なかったかもしれません。
岡三オンライン証券・・・岡三グループですが特に岡三ビッタリではない
岡三オンライン証券もIPO委託幹事で有名です。岡三証券を連想しますが、岡三が感じになってなくても配分がある時があり、基本的には主幹事に申し込んでいそうです。
GMOクリック証券・・・GMOグループのIPOの時に!
GMOグループ企業のIPOは多く、その時に恐らく企業の意向で配分があります。実は結構法則性があり、大和証券主幹事でその割当の何%かを回すという取り決めがありそうです。
ちなみにGMOグループのIPOは初値高騰銘柄が多く、主幹事よりも当たりやすい場合もありかなりオススメの裏幹事になります。
松井証券・・・幹事証券の資格あり
松井証券は幹事証券になることもあります。しかも郵政IPO後は幹事に積極姿勢が出てきています。ただネットイシューのIPOなど委託幹事になることが多く、目が離せない証券会社です。申込画面がややこしく2段階申込なので申込人数が少なそうなのも魅力です。
楽天証券・・・公平抽選が確実にわかり、倍率も教えてくれる
楽天証券は注目なのは抽選後、倍率の載せてくれる点ですね。IPOの人気度合いを確認することが出来ます。ただ、配分数はかなり少なく当選期待は程々にしておいたほうが良いでしょう。使いやすい人気ツールなどあるので持っておいて損はない証券会社です。
安藤証券・・・どんな銘柄でもとりあえず申し込める
安藤証券が一番、委託幹事の仕組みを分かりやすく表しているでしょう。他の証券会社は割当が確定してからホームページなどで載せますが、安藤証券は仮条件発表があればとりあえず申し込みになります。でも殆どは割り当てないので注意が必要です。
マネックス証券などもたまに大型IPOなどで、こっそり委託幹事になりますが基本は今のところ上記に載せた証券会社を抑えておくと問題無いです。
普段はあまり活躍しません(IPO以外では活躍しますが)が、イザという時にGMOクリック証券やauカブコム証券などはかなりの破壊力を持っています。
是非、委託幹事(裏幹事)も上手に利用して、IPO当選数を増やしていきましょう!