ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)に関しては再上場の観測がありましたが、昨年米ケーブルテレビのコムキャスト参加に入ったことで再上場はなさそうとなりました。
しかしながら、やっぱり上場して資金集めしたいみたいですね。
【IPO上場観測リスト】今後上場が予測される企業のリストと動向
↑上場観測企業をまとめています。
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市)を運営するユー・エス・ジェイが東京証券取引所に再上場を申請する。昨秋の米ケーブルテレビ大手コムキャスト傘下入り後に一度は上場が先送りになった同社だが、今後大阪への経営資源集中を掲げ1千億円規模の投資も計画する。市場からの資金調達力を駆使して大型施設の建設費用を確保し、国内外からのさらなる集客を狙う。
2001年に開業したUSJの運営会社は07年に東証マザーズに上場した。だが不祥事などで来場者が減り、業績が低迷。09年にゴールドマン・サックス証券系ファンドなどの傘下に入って上場廃止になった。その後はファンド傘下で再建を進めていた。
大きな転機は14年7月の人気映画「ハリー・ポッター」エリア開業だ。大量集客効果が寄与した15年3月期は営業利益が390億円と2年連続の過去最高を記録した。復活に着目したコムキャストは、再上場による出口戦略の検討に入っていたファンドから15年11月にユー・エス・ジェイ株の51%を約1840億円で取得した。
買収後に就任したジャン・ルイ・ボニエ最高経営責任者(CEO)は大阪への集中投資を掲げ、「今後4年で来場者を今の1400万人から、200万~300万人増やしたい」と強調。数百億円規模の投資が必要となる大型アトラクションも「順次、準備している」と語る。
順調に集客が進めば、テーマパーク世界3位の東京ディズニーランド(15年実績で1660万人、米テーマエンターテインメント協会調べ)に迫る。再上場で資金を柔軟に調達できる体制を整えて投資を継続し、さらなる成長を目指す。
もう一つ、マクロミル(インターネット調査会社)の再上場観測も出ています。こちらも1000億級の大型案件です。
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)とインターネット調査会社のマクロミルは近く東京証券取引所に再上場を申請する。時価総額はUSJが数千億円規模、マクロミルも1000億円近くの大型案件となりそう。ファンド傘下で進めてきた経営強化が十分に進んだと判断した。
テーマパークのUSJを運営するユー・エス・ジェイ(大阪市)とマクロミルは今秋に再上場を申請する見通し。審査が順調なら、今年度内にも上場できそうだ。
USJは業績を立て直す狙いで投資ファンドのMBKパートナーズ、ゴールドマン・サックス証券系のファンドの傘下に入り、2009年に上場廃止した。上場にあわせ、両ファンドは保有する株式を売り出す。
マクロミルは14年に米ファンド、ベインキャピタルが買収し上場を廃止した。ベインも保有株の一部を売り出すとみられる。英投資ファンド・ペルミラ傘下の回転ずし大手、あきんどスシロー(大阪府吹田市)も今冬メドに再上場を申請する計画。ファンド傘下企業の案件では、よりよい条件なら他の企業などに売却する可能性も残る。
投資ファンドは買収した企業を非公開化し、株主などから短期的な業績動向への圧力を受けないようにしたうえで、大規模な経営改革に取り組むことが多い。マクロミルはベインのネットワークを生かしてオランダの同業を買収。売上高はベイン傘下入り前の約2倍に急拡大している。
世界的な低金利で運用難が強まり、投資マネーはファンドに集まりやすくなっている。豊富な資金力を支えに投資ファンドは日本でも企業の新陳代謝の担い手として存在感を高めている。
大きな再上場案件が2件ということで、再上場は微妙な舵取りが必要ですが特にUSJは期待度が高い状態が続いているために注目度は上がりそうです。
【IPO上場観測リスト】今後上場が予測される企業のリストと動向
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