本日は2銘柄の上場予定でいずれも初値がつきました。それぞれ値が付いた順に紹介します。今日は12月のIPOを占う上で大切な日だと認識しています。結果的にはIPO市場の弱さを感じた日でした。これは考えを切り替えなければなりません。
まずは、アルー(7043)。
初値売りで約6.4万円のプラスです。当選者の方、おめでとうございます!
【7043】アルー(公募価格1,370円)
初値:2,010円(公募比: +640円/+46.7%)
高値:2,235円
安値:1,670円
終値:1,705円
出来高:3,245,000株(公募売出総計:587,500株)
初値は予想よりもかなり低い2000円近くとなりました。そんな中、出来高を伴って下げているのが厳しいですね。公募売出総計の5~6回転ぐらいの商いでしたが、バケツリレーのような下がり方です。これだけ充電期間がありながら、そこそこの銘柄でこの状況は予想外であり、それならそれで今後の方針を決めていく必要があると感じます。
野村證券主幹事銘柄で当たりにくい銘柄だと思いますが、それでも結果は1枚あたり6万程度、さらに引けでは3万程度まで下げていてIPOらしさが全くありません。
これもソフトバンクの上場がこんな時に入っているせいなのか?分かりませんが厳しい結果です。
こちらはピタリ賞がでませんでした。
読者予想平均の内容を見ても2倍ぐらいはいくのではないか?と考えていた人が多そうです。結果は初値1.5倍も行かず、高値では1.5倍は超えていますのですでにロックアップ外れています。
次は、ピアラ(7044)。
初値売りで約24.8万円のプラスです。当選者の方、おめでとうございます!
【7044】ピアラ(公募価格2,550円)
初値:5,030円(公募比: +2,480円/+97.3%)
高値:5,280円
安値:4,030円
終値:4,190円
出来高:1,863,600株(公募売出総計:440,000株)
こちらも初値は5,000円が目安となり、私が思っていたよりもひとつ下のラインで決定してしまいました。人気が思ったよりないと感じられる銘柄は、その後も厳しいことが多く今日の2銘柄はまさに同じ展開となりました。
こうなると12月のラッシュ期の強弱感はさらに激しくなるのではないか?というのが私の予想です。ちょっといいぐらいではだめで、本当にS級銘柄だけが注目されて初値セカンダリー好調、それ以外は予想ほど伸びない可能性が高いです。
そうなるとソフトバンクへの期待は、殆どできませんので、多くの方のキャンセル必至でしょう。よく分かりませんが、 SBI証券の異常な大量配分はキャンセルされると多く余ってしまってどこへ行くことになるんでしょうね?
ピアラはSBI証券主幹事でしたのでIPOチャレンジポイント利用のポイント価値も気になるところです。
ボーダーは397P付近と推測されますか簡便化のため400Pとして200株セット当選。24.8万x2=49.6万→1P≒1240円で計算されます。ポイントインフレはあるにしてももう少し行ける銘柄も後ほどくるかもしれません。個人的にはいろいろ解析していることもあり、1P=1,500円以上は欲しいです。
こちらもピタリ賞がでませんでした。
5000円の予想も多かったと思いますが、読者予想ではソフトバンクの注目やSBI証券のポイントを利用させようという変な投稿も増えているのは認識しています。意味のないデータが表示されることが続くのではあれば、読者予想投稿はやめてしまって、クローズな環境でなにかしたほうがいいかと考え中です。
【IPO初値結果一覧表】騰落率、損益、その後の値動きなどチェックに
以上、2銘柄の結果でした。今回のこの2銘柄の結果は12月のIPO市場に大きな影を落としそうです。具体的には超S級銘柄の1強多弱の展開が予測されます。そうなると12月の微妙銘柄が軒並み評価を下げざる負えないと思っています。渦中のソフトバンクも祭りは参加姿勢と書きましたが、嵐の中のイベントは流石に楽しめないかもしれません。