本日は2銘柄の上場予定で、先週持ち越しとなったポートを含め3銘柄に初値がつきました。初値がついた銘柄順に振り返りたいと思います。株が総崩れの中ですが、淡々とレビューしていきます。

まずは、ポート(7047)。

初値売りで約5.5万円のマイナスです。当選者の方、残念でした。

ポート(7047)のIPO新規上場情報

【7047】ポート(公募価格1,480円)

7047

初値:930円(公募比: -550円/-37.2%)
高値:1,080円
安値:885円
終値:1,080円
出来高:2,564,100株(公募売出総計:3,194,500株)

初値で1枚あたりマイナス5万超えは大きいですね。枚数も結構多い銘柄だったためダメージを受けた人も多いかもしれません。しかしながら先週の気配ほど大きく下がるようなことはなく結局は初値-37.2%程度でした。しかも初日の動きはストップ高になっています。

しかしながら出来高は公募売出総計を超えることなく、商いが少ない中の張り付きですのでまだまだ怖いところがありますね。

こちらはピタリ賞がでませんでした。

最低の予想が950円ということで、それ以下の初値では流石にパニック的な印象です。セカンダリーでそういったのを好む人が初日に入っているとは思いますが、まだまだ予断を許さない状況と言えそうです。


次は、ベルトラ(7048)。

初値売りで約1.3万円のプラスです。当選者の方、おめでとうございます!

ベルトラ(7048)のIPO新規上場情報

【7048】ベルトラ(公募価格384円)

7048

初値:514円(公募比: +130円/+33.9%)
高値:535円
安値:418円
終値:498円
出来高:5,230,800株(公募売出総計:3,120,000株)

ベルトラは初値プラスで発進しました。直前予想の500円に近いところで概ね予想通りとなります。厳しい地合いの中、頑張ったほうだと思います。初日の動きとしてはややマイナスながら横横で、この地合いでは動きにくいと感じている人が多いかもしれません。

出来高も公募売出し総計を2回転することなく、やはり商い自体が少ない印象ですね。

野村證券主幹事としては個人的には会社のサービスが気になっている銘柄なので、長期的に株価はウォッチしたいなぁと感じています。

こちらはニアピン賞がでました。なないろ様が510円でニアピンです。

地合いが良ければ2倍ぐらいあってもおかしくなかっただけに少し寂しい株価ではありますが、今後はしっかり業績が伸びて指標的に割安感が出れば株価が上がってくるかも知れません。単価が安く買いやすいので、企業が好きなら買ってもいいですね。


最後にリンク(4428)。

初値売りで約40.4万円のプラスです。当選者の方、おめでとうございます!

リンク(4428)のIPO新規上場情報

【4428】リンク(公募価格3,580円)

4428

初値:7,620円(公募比: +4,040円/+112.8%)
高値:8,890円
安値:7,020円
終値:8,060円
出来高:772,400株(公募売出総計:248,000株)

こちらは流石S級銘柄として評価しただけあって頑張ってくれましたSBI証券証券でIPOチャレンジポイントを利用して取った人も報われたと思います。

少しポイント換算を計算してみると420Pとして2枚当選。80.8万プラス÷420≒1,924円となります。この地合いで1P1500円以上になれば万々歳だと思います。勝負した方、おめでとうございます!

当方、最終予想でゴロ的に9,638→5,638へと引き下げましたが、ちょうどそのど真ん中当たりでしたね。初日の引けでは初値を超えているのも好印象です。

12月のIPOは散々だったかも知れませんが、最後に少しだけ見どころのある結果を与えてくれました。です。

こちらはピタリ賞がでませんでした。

地合いが良ければ1万超えも目指せたのかも知れません。ただ、IPO自体が今後やや後退期に入る可能性もあるので、この結果でも十分凄かったと言われるようになるかも知れませんね。


【IPO初値結果一覧表】騰落率、損益、その後の値動きなどチェックに

以上、3銘柄の結果でした。

厳しい年末相場になってますが、一先ずIPOも2018年の全予定を終了しました。12月は特に厳しかった為、なんとなくIPOにマイナスの印象が付いている人が多いかもしれません。ただ、年間を見通せば結局はプラスで終われているIPO投資ですので、この後じっくりと年間まとめをして検証したいですね。