2019年のIPOの動向は2018年の後半に失速したことからやや不安な状況だと思います。また、ソフトバンクの結果を受けてIPOは儲からないと考え撤退する人も多いでしょう。

その後のポートの初値結果も酷かったですし、やや追い打ちをかけたと思います。

ただ、私としてはもう10年以上もIPOを見続けているので、そろそろこういった時期が来てもおかしくないと感じています。そんな中、年初のIPOは好結果を出すというアノマリーがあります。

超大型IPOは大丈夫という伝説は崩れました。こちらの年初アノマリーがどうなるのかにも注目です。この時期だけ公開しているデータになりますが、今年も紹介したいと思います。

nenshi2019ipo1

IPO年始アノマリーの上昇率、損益、その後の値動きなどチェック(リートIPO含む)

上記はリートIPOなども含めた年初IPOの結果です。2018年はリートがスタートIPOでした。今のところ2019年もリートIPOとインフラファンドIPOの予定がされています。

結果的には厳しい公募割れとなりました。そういう意味では2019年も厳しい幕開けが予想されるかも知れません。

nenshi2019ipo2

IPO年始アノマリーの上昇率、損益、その後の値動きなどチェック(リート除く)

続いてリートを除いた場合です。2018年はなんと年初IPOが上場中止となっています。それを除いては概ね好結果が出ていますが2009年には公募同値の結果が確認できます。

東証2部上場銘柄だったこともあり、やはり上場市場次第では初値結果が悪くなりますが、それでも年初のIPOは若干プレミアムな価値が付いているとは感じられます

スタートIPOの時期は概ね2月の中旬あたり、バレンタインデー付近が多いですね。今年はすでにリートIPOとインフラファンドのIPOが予定されていますので、1月中に2月のIPOが新規承認されるか?またそういった準備が証券会社からされているのかによりそうです。

ちょっと地合いが悪いので、うまく噛み合わないと3月までIPOなしの場合もあります。

2月のようなちょっと時期をずらした上場は、中堅証券会社がよく取り扱っています。

東海東京証券案件には大注目です。

後はやや大型なら三菱UFJモルガン・スタンレー証券が来る可能性もありますし、いちよし証券、東洋証券といったところから出ることも多いですね。