本日はクロタニコーポレーションの上場日でした。
震災後初のIPOは全く期待はずれの展開だったといっていいでしょう。

【201111】クロタニコーポレーションのIPO情報

朝の気配を少しだけ見たのですが、成買いが全くありませんでした。
売りのほうも多くはなかったのですが、それ以上にないといった感じです。

【3168】(株)クロタニコーポレーション
(公募価格1,200円)
3168.gif

初値:1,170(-2.5%)
高値:1,235
安値:1,152
引け:1,158

 9日、東日本大震災後、初めてのIPO(新規上場)銘柄であるクロタニコーポレーション <3168> が東証2部に新規上場した。初値は公開価格を30円下回る1170円(今8月期予想PER6.1倍)。話題性のある案件ながら、初値は不発となった。

 銅を中心としたインゴット(鋳塊)の製造、販売とスクラップの加工販売が2本柱。リサイクルビジネスを手掛けることから、東日本大震災後の復興需要も思惑視される業態だった。ただ、公開株式数は公募・売り出し(オーバーアロットメント含む)合わせて238万2800株で市場からの吸収金額は28.6億円。初値買い意欲が高まりづらい東証2部案件ということもあり、需給環境は芳しくなかった。

 それでも震災後初めて承認されたIPO銘柄としての投資家の期待は高く、小幅安水準での初値形成、一時1235円まで上昇したものの買い一巡後には一服してしまうセカンダリー(流通市場)の動きの双方に対し、スケールの小ささを感じた投資家は多いはずだ。主幹事である野村証券は9日、クロタニの紹介リポートを作成。インゴットとスクラップの2つを取り扱う強みを評価しつつも、来8月期の連結営業利益を25億円(会社側今期予想比3.1%増)と微増益、また13年8月期についても横ばいの25億円と予想している。成長性が感じ取れないこのリポートも、買い意欲を削いだようだ。

 クロタニに続く格好で6月末には5社のIPOが予定されている。相次いで案件が増加したことで相対的にクロタニの注目度が低下した側面もある。なかでもっとも注目されるのはディジタルメディアプロフェッショナル <3652> で、独自開発した3Dグラフィック技術は、任天堂 <7974> の新型携帯ゲーム機「NINTENDO 3DS」に採用。個人投資家人気の高まりそうな案件だが、市場からの吸収金額が約20億円あり、ロックアップされていないベンチャーキャピタル保有株も多数存在し、需給面への不安は大きい。

 このほかにも、社長がかつての人気テレビ番組「マネーの虎」に出演していた「大阪王将」のイートアンド <2882> 、3月に上場予定だったが震災を受けて一度は上場承認を取り下げていた再承認案件のSEMITEC <6626> 、防災設備の日本ドライケミカル <1909> など、ユニークな案件がそろう。日本ドライケミカルは2000年まで東証1部に上場していた企業。一度は上場廃止を選んだが、このたび再上場となる。IPOマーケットはファンド保有株の多い案件を嫌うが、同社は震災後の需要増が期待されるビジネスモデルでもあり、テーマ性がIPOマーケットのセオリーを覆す可能性もありそうだ。
(モーニングスター社 )

いろいろ分析されているようですが、まぁ不発というか見向きもされなかったという感じですね。
IPO市場自体の不信感もどんどん積もっている感じがします。

DMP以外は、あまり期待できなくなってきました。

【IPO初値結果一覧表】上昇率、損益、その後の値動きなどチェックに

読者初値予想や私の予想共に、上向きに外れたという感じでした。
市場は思っているよりも冷めている感じです。。。