明日は3月上場ラッシュ最初の3社同時上場となります。残りは翌週の17日と19日です。いよいよ過密スケジュールを迎えてますが、直近IPOの状況や地合いも含めて相当厳しい流れで上場となりそうです。
明日の朝まで地合いが分かりませんが、不安定な部分とIPOの結果が良くないのは直近IPOの状況を眺めれば感じるでしょう。
直近IPOに青色が目立つのと、マイナスが目立つのを見ればIPOに資金が来なさそうなのは分かりますね。A級評価銘柄が早くも公開価格割れしています。
まずは、木村工機(6231)から。
上場日の参考情報です。
・気配更新
上限値段:5,520円 気配更新:更新値幅120円、更新時間10分
下限値段:1,800円 気配更新:通常の更新値幅・更新時間(3分)
それでは初値予想です(公募価格:2,400円)
2,400円(公募比: 0円/0.0%)
読者予想平均値:2,930円 | 中央値:2,850円 | 補正値:2,930円
主幹事の引受価格:2,208.00円。
東証2部上場銘柄ということで注目度で不利になります。空調メーカーなのでウィルス対策関連とも言えますが、それが意識されることもなさそうです。買いが入らず厳しい展開を予想していて、公募割れも考えていますが、吸収金額が東証2部にしては小さいことから買いは少なくても健闘はしやすいです。
3月上場の東証2部銘柄はウイルテックですが、初値公募同値から今はかなり下げていて、こういった情報を見ていると早売り傾向になりやすそうですね。
安くなったところで拾いたいという人は多いかも知れません。地味な割には業績の伸びが良かったので、通常期なら予想以上に伸びる可能性があっただけに残念です。
次にリグア(7090)。
上場日の参考情報です。
・気配更新
上限値段:4,485円 気配更新:更新値幅98円、更新時間10分
下限値段:1,463円 気配更新:通常の更新値幅・更新時間(3分)
それでは初値予想です(公募価格:1,950円)
2,400円(公募比: +450円/+23.1%)
読者予想平均値:2,850円 | 中央値:2,850円 | 補正値:2,850円
主幹事の引受価格:1,794円。
3社同時上場の中では吸収規模も小さく、成長を感じるマザーズ銘柄ですのでIPO初値銘柄になります。しかしながら、昨今の地合いを見ると直前予想は下げざる負えません。直前予想は2,500円の手前で2,400円としました。軒並み株が下がっている中で、ここまでの結果が出ても御の字かも知れません。
SMBC日興証券主幹事銘柄で幹事証券も3社と、あまり公募株が出回っていないと感じるプレミア感のある株です。セカンダリーで入る方はそういった希少株が安い価格で買えると攻めそうですが、リスク・リターンが激しい銘柄になりそうですね。
明日の朝の世界の株価の状況に一番初値が大きく左右されそうです。
最後にフォースタートアップス(7089)。
上場日の参考情報です。
・気配更新
上限値段:4,075円 気配更新:更新値幅89円、更新時間10分
下限値段:1,328円 気配更新:通常の更新値幅・更新時間(3分)
それでは初値予想です(公募価格:1,770円)
2,000円(公募比: +230円/+13.0%)
読者予想平均値:2,502円 | 中央値:2,400円 | 補正値:2,521円
主幹事の引受価格:1,628.40円。
こちらはBB前予想から大きく直前予想を引き下げました。野村證券主幹事で仮条件強気でも今の情勢では逆にマイナス要素ですね。さらに吸収金額も普段ならそれほど気にならないのですが、10億を超えるだけでも早売りの量をさばく買いが入るのか不安です。
初値でプラスになるだけでも良かったと言えるような相場ですので、プラスであれば満足したいところです。最終予想は明日の朝の地合いも分からないのでプラスにしていますが、最悪公募割れの可能性も残していると思います。
以上、明日上場予定の3銘柄の直前予想を更新しました。
【IPO初値結果一覧表】騰落率、損益、その後の値動きなどチェックに
微妙銘柄は公募割れが続き、直近IPOが初値よりも低い株価で推移している状況では、今後のIPOも初値は厳しいとしか言えないです。注目度の高い銘柄により資金が集まるでしょうから、中途半端な銘柄はプラスになっただけでも儲けもので考えたいですね。