4社同時上場だった6月22日はいずれも初値がつきました。結果としては2勝2敗になります。正直ここ最近のIPOイマイチぶりをそのまま出した結果でした。この6月の上場ラッシュは不安含みのスタートとなりましたね。

初日レポートをしたいと思います。

まずはペイロール(4489)から。

初値売りで約9,000円のマイナスです。公募当選者の方、残念でした。

ペイロール(4489)のIPO新規上場情報

【ペイロール(4489)】(公募価格1,380円)

4489

初値:1,290円(公募比: -90円/-6.5%)
高値:1,310円
安値:1,192円
終値:1,222円
出来高:5,301,700株(公募売出総計:6,838,000株)

ペイロールはもう少し頑張ってくれるかと思っていましたが、残念な公募割れとなりました。初日の動きも芳しくなく、引受価格の1,283円も大幅に割れています。引けでは1,222円ですのでいいところなしの初日でした。

出来高も公募売出総計を上回っていませんので、ほとんど買いが入らなかったと言えそうです。この価格感で買いがはいらないとなるとIPO市場は相当冷え込んでいるか?それとも別の銘柄に集中されているのかもしれません。どうも過熱感が出そうな銘柄以外は厳しい結果になりやすいですね。

野村證券主幹事ということでなんとかなると思っていた人もいると思いますが、今回はなんともなりませんでした。

こちらはピタリ賞がでました。ヨッシー様が見事的中です!

公募割れ予想で引受価格にせずでの的中です。お見事ですね。読者予想の平均では公募付近が多いも上目線では1500円ぐらいまで頑張るという予想も多かったと思います。私も予想会社に逆らって最終プラス予想にしましたが、残念ながら思惑が外れています。


次にデコルテ・ホールディングス(7372)。

初値売りで約1.4万円のマイナスです。公募当選者の方、残念でした。

デコルテ・ホールディングス(7372)のIPO新規上場情報

【デコルテ・ホールディングス(7372)】(公募価格1,720円)

7372

初値:1,582円(公募比: -138円/-8.0%)
高値:1,680円
安値:1,333円
終値:1,334円
出来高:3,954,500株(公募売出総計:3,676,600株)

こちらは当方もD評価のパスで初値が良くなる気がしなかったので、安定の引受価格での決着ですね。初値が付いてからはなんと一気に上に進んでいってあわや公開価格超え?というぐらい100円近く値を上げましたが、鋭角な頂きを作って急落、後は下山するばかりの初日チャートになっています。

出来高は公募売出総計のちょうど1回転程度ですが、初値が付いてからの短い期間での売買が激しかったように見えます。引けでは結局初値より200円以上安っくなっており早く逃げたもの勝ちですね。

フォトウェディング事業をIPO株で応援する気にはやはり今の時期はなりにくいなぁと思っています。

こちらはピタリ賞がでました。3名の的中です!

引受価格ということで予想が的中しやすかったですね。読者予想もほとんどが公募割れ予想です。しかしながら、公開価格が仮条件の上限決定でした。どこからの買いが入っているのか非常に疑問です。


3つ目にペルセウスプロテオミクス(4882)。

初値売りで約1.3万円のプラスです。公募当選者の方、おめでとうございます。

ペルセウスプロテオミクス(4882)のIPO新規上場情報

【ペルセウスプロテオミクス(4882)】(公募価格870円)

4882

初値:1,005円(公募比: +135円/+15.5%)
高値:1,022円
安値:866円
終値:866円
出来高:9,496,500株(公募売出総計:3,300,000株)

聖闘士星矢に出てきそうなペルセウスプロテオミクスは見事な初値天井型でした。公募組の方は1枚あたり1万円以上の日当がでたので良かったでしょう?しかし、初日の引けでは結局公開価格割れです。IPOファンからするとIPOに相当悪いイメージを残したなとしか思えません。

とりあえず儲けた人もいるかも知れませんが、こういう事が続きますとますますIPOに傷が付きますね。モダリスのロックアップ事件も、その後のIPOに少なからず影響を残しているような動きになっていますし、少なくとも上場後はしばらく公開価格を割らないような優良IPOがもっと出て欲しいですね。

SBI証券主幹事案件はなんだかんだで買われて、初値プラスに結構導いてくれますね。ただ、その後の動きには完全ノータッチというのがSBI証券らしいところです。

こちらはピタリ賞がでませんでした。

1000円をピタリ賞やニアピン賞にしたいところですが、規定では1,005~1,010円の予想が的中になります。1,000円が結構意識されていたので予想通りの結果という人も多かったでしょう。ただ、初日に公開価格割れまで下げるのは、やはりいただけませんね。


最後に東海道リート投資法人(2989)。

初値売りで約1,500円のプラスです。公募当選者の方、おめでとうございます。

東海道リート投資法人(2989)のIPO新規上場情報

【東海道リート投資法人(2989)】(公募価格100,000円)

2989

初値:101,500円(公募比: +1,500円/+1.5%)
高値:105,000円
安値:101,200円
終値:105,000円
出来高:46,377株(公募売出総計:162,860株)

一番安定感を見せたのがリートという結果になりました。初値は微プラスで、初日もジリジリと値を上げるというお手本のような滑り出しです。値幅こそ小さいですが、こういう結果のほうが安心しますね。なお、出来高的には閑散を象徴するような出来になっています。

私は妙味がないと思ってリートIPOはパスしましたが、とりあえず1,500円でもプラスですし初日で5,000円高で売ることも出来たので、どっちらも良かったなぐらいの感覚です。パスした人も参加した人もみんなハッピーな程よい結果だったと思います。

こちらはピタリ賞がでました。my20001様が見事的中です!

お見事な的中になっています。公募割れ予想も多かった中、しっかりとプラス予想で的中ということで本当にお見事です。私も長年IPOを見ているのに本当に初値を当てるのは難しいなぁと日々精進したいと思います。


以上、4銘柄の結果をまとめて紹介しました。

ついに2021年公募割れ銘柄が出ました。IPOの地合い的には公募割れでも全然おかしくないぐらいちょっと悪い状況だと思います。明日以降も、もともと上場ラッシュで初値が高騰しにくかったり、結果の強弱が大きくなりやすい時期ですので、振り回されないように波に乗りたいですね。

一応、最注目のアイ・パートナーズフィナンシャルが登場しますので流れが変わるのかに期待したいですね。

【IPO初値結果一覧表】上昇率、損益、その後の値動きなどチェックに

初値結果はチャートなどを載せてまとめて記事にしたいので速報は遅いですが、
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IPO初値予想、読者予想の結果と投票所

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