本日は2社同時上場予定でした。8月のスタートIPOになり2社同時上場、しかし前回からは3週間程度空いたというスケジューリングでした。結果的にIPOの弱さを引きずっていて、今後のIPOは少し見方を変えないといけないと感じるほどです。
まずはシイエヌエス(4076)から。
初値売りで約10.7万円のプラスです。公募当選者の方、おめでとうございます。
【シイエヌエス(4076)】(公募価格1,940円)
初値:3,010円(公募比: +1,070円/+55.2%)
高値:3,035円
安値:2,310円
終値:2,310円
出来高:2,823,000株(公募売出総計:520,000株)
寄り前の気配の感じでは初値3,000円も厳しそうな雰囲気でしたが、結果的には初値は3000円を超えてスタート、しかし値がついてすぐに急落で最終的にはストップ安に沈んでいます。公開価格1,940円ですので、もうほぼ公募付近まで来ている状況です。
IPO空白期間も見込んでやや強気の予想でしたが、もうそういった充電期間というのも無理なぐらいIPO地合いの落ち込みは6月以降続いているように感じます。私は6月のIPOには当選運がなかったので影響が少なかったのですが、ここに来て嬉しい当選が少し肩透かしを食らうというのを経験しており、しばらくIPOも苦戦しそうだなと思っています。
長い年月で波を考えればコロナ禍というのも一つのきっかけですが、IPOの大きな波の転換期に来ているかもしれません。長く続けるには色々スタイルを変えながら進めないといけないなぁと感じるこの頃です。
それにしてもセカンダリー勢は苦しい結果が続きますね。これだけIPOがだめだと、初値買い勢も減りそうです。
こちらはピタリ賞がでませんでした。
3,000円ですと予想がたくさんありましたが、ピタリ賞外しのような中途半端な端数が付いた初値でした。読者予想の平均では3,500円超えも夢ではなかったのに、引けでは2,300円と随分苦しい展開です。なんだかすごく安く見えるので手を出したくなりますね。
次にフューチャーリンクネットワーク(9241)。
初値売りで約18.4万円のプラスです。公募当選者の方、おめでとうございます。
⇒フューチャーリンクネットワーク(9241)のIPO新規上場情報
【フューチャーリンクネットワーク(9241)】(公募価格2,470円)
初値:4,315円(公募比: +1,845円/+74.7%)
高値:4,425円
安値:3,615円
終値:3,615円
出来高:263,700株(公募売出総計:242,500株)
こちらも初値は大手予想の5,000円には届かずでどちらかというと私の弱気予想に近い結果になりました。しかし、初値がついてからの動きが残念ですね。上記の初日チャートがチャートになっていません。初値ついた後の、速攻特売り張り付きストップ安引けですね。
そのためか出来高も公募売出総計の1回転程度となっています。完全にIPO相場崩壊(買いが全然ない)に見えます。こういう結果を見せられるとますます初値特攻勢が減ることになり、それに伴う初値期待も減少します。
唯一、公募申込み人気だけまだ残っていそうですので、今の状態が一番苦しいかもしれません。この結果が続いてIPO人気が下がれば公募申込みも減って適正化しそうなので、ちょっと我慢して2021年はIPO苦しいなぁと最後まで行ったほうが良いかもしれませんね。
元気のない初日レポートになってしまいますが、同時上場の両銘柄が初値予想より低く、ストップ安に沈むとなれば、いか仕方ないところです。
こちらはニアピン賞がでました。okazaki様が4,320円で的中です。
少なくとも読者予想で的中も出ていますし、公募割れしているわけではないので前向きにIPOで一撃必殺のような美味しさは減っているが、それでも申し込んで当たれば結構な儲けが出るとみたいですね。公募割れ銘柄だけ引くという状況だけは避けたいところです。
以上、2社の初値レポートです。8月の充電期間というものがあまり意味ない結果になりました。こういう結果になると今後の微妙銘柄の行末が気になります。ただ、今日の2つのIPOは主幹事がややマイナーですので、主力の証券会社主幹事の銘柄の動きが気になるところですね。
⇒【IPO初値結果一覧表】上昇率、損益、その後の値動きなどチェックに
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