先週、日経新聞にて「成城石井上場」の観測ニュースが流れました。親会社のローソンが回答したものです。成城石井はここ数年で急成長を遂げて高級路線スーパーで、一気に全国規模に増えていると思います。随分と身近なところまで成長していると個人でも感じますので、2023年度までの上場は是非ともやりたいタイミングでしょう。
IPOファンからしても、上場時の時価総額が2000億規模で成長している有名企業のIPOとなれば、最近低迷しているIPO市場では歓迎ですね。
プライム市場への上場を目指し、早ければ年内に東証に上場を申請。成城石井の持ち株比率を50%未満に引き下げる方向で検討している。株式の売却で得た資金は株主還元やコンビニエンスストア事業への投資にあてる。上場時の時価総額が2000億円を上回る場合、埼玉県が地盤のヤオコーに次いで食品スーパー2位の規模となる。
成城石井は首都圏を中心に約200店舗を展開する。自社工場で作る高品質の総菜や、プライベートブランド(PB)食品に強みを持つ。近年は西日本への出店も進めている。22年2月期の連結決算は売上高に当たる営業総収入が前の期比6%増の1092億円だった。純利益は同13%増の73億円と、ローソンの子会社で最も稼いでいる。(日本経済新聞)
成城石井といえば、高級路線のプライベートブランド商品でしょうか?質の高いものは、他のスーパーでも「成城石井で話題」とかライバルがそういう売り方するか?ぐらいのブランド認知度がありますので、上場となるとその注目度は高そうです。
一方で、初値期待で見ると規模が大きいIPOは高騰までは期待できないかも知れませんが、ローソン虎の子の成長子会社を手放す形になりますので欲しいという方は多そうです。
ローソンの中でもコンビニの次に売上規模が大きく、しかもずっと成長しています。今回はローソンが成城石井を売り出して、その資金でコンビニ事業を再度、立て直して成長させたい思惑ですね。後は、「普段使いの便利さのコンビニローソン」と「高級路線スーパーの成城石井」は相反するスタイルの小売業でもあるので、それぞれの個性は切り離したほうが良さが出るのかも知れません。
成城石井のホームページにある店舗数推移のグラフを見ると、いかにも新規上場企業の目論見書に載ってそうな成長力です。
一先ずは、新規承認が出るのはまだまだ先ですので、新規承認が出たところろ勝負ですが成城石井が上場なら株主優待の新設も期待できるでしょう。割引券や金券もありですが、やはり独自ブランド商品の詰め合わせなんかが優待で設定されると、株を保有したいと思う人も増えそうです。
一番人気はチーズケーキになりますが、賞味期限の問題があるのでドレッシングとか、こだわりナッツ類とかの詰め合わせかもしれません。