先週の金曜日辺りから続々と6月末のIPO新規承認が出てきました。まだ来週に出てくる可能性も否定できませんが、現時点で6月IPOは13銘柄を予定しています。また6月末の23日以降は4社同時上場もありますし、少しIPOラッシュの状況です。
- 6月23日(4件)
- 6月24日(1件)
- 6月27日(2件)
- 6月28日(2件)
- 6月29日(1件)
- 6月30日(1件)
例年6月は第3週あたりにも同時上場が増えたりするのですが、今年は月末に重なりましたね。過去の傾向からすると3,6,9,12月の月末には期末のイベントがどうしても集まりやすく、そこにたくさん入ってくるIPOは初値は資金分散で割引して考える必要があります。
さらに今年はIPOの地合いもいまいちな状態、第一印象ですがA評価できるような注目IPOも残念ながら今のところ感じられませんでした。一方で見た瞬間D評価!といったIPOはここ最近は上場すら叶わない状況で、あからさまな酷い案件は数が減っています。
「B or C」を判断してうまく立ち回らないと行けないのが6月末のIPOになりそうです。
吸収金額ベースで見ると4社同時上場の日でようやく100億超え程度で、中規模なIPOが複数あるという状況、こちらを見ても「微妙」で判断力が問われそうですね。
主幹事請負数でみると
と、SMBC日興証券と野村證券が頑張ってIPOを出しており、この2社でうまく儲かりそうなIPOに当選できるかが鍵を握りそうでしょうか?
SMBC日興証券はまだまだ役員・起訴逮捕の影響を引っ張りそうなので静かな感じで動いていそうですが、顧客が離れているなら逆にチャンスかも知れません。
野村證券は相変わらずIPOで強さを見せていますね。
後は、僕らのSBI証券(笑)もしっかりと主幹事案件を後半に用意していますので、そこだけ狙い撃ちといったイメージの人も多いかも知れません。
いずれにしても6月末のIPOが結構豊富に出てきてくれたので、無事に結果を残して欲しいところです。まだまだ長期的には株式市場は分かりませんが、短期的には雰囲気は落ち着いてきていると感じます。