本日は3社同時上場予定で3社の銘柄が全て初値がつきました。6月末の上場では今日が一番上場銘柄が多く分散しやすかったですが、くっきりと強弱がやはり付いたのではないかと思います。明日以降も似たような傾向が続き、IPO何でも来いとはならなさそうです。
まずは坪田ラボ(4890)から。
初値売りで約3.2万円のプラスです。公募当選者の方、おめでとうございます。
【坪田ラボ(4890)】(公募価格470円)
初値:794円(公募比: +324円/+68.9%)
高値:849円
安値:661円
終値:849円
出来高:17,621,400株(公募売出総計:3,840,000株)
本日の最有力IPOであったのは間違いないでしょう。初値は794円と語呂合わせ的な結果。さすが眼科系だから「泣くよ」ですかみたいな中途半端な初値でした。それ以降は行ったり来たりの展開でしたが、引け前に急騰して850円近くで引けています。ここも850円ではなく849円とやたら数字がはみ出していますね。丸い数字はお嫌いですか?というような株価推移です。
出来高は1700万株以上で公募売出総計を4回転以上しており、やはりこの銘柄が今日のIPOの中では主戦場だったと言えるでしょう。強弱分かれやすい時期はとにかく「強」になって注目度を集められるかが勝負かもしれません。インパクトのある引けの上げだったので明日以降も注目です。
SMBC日興証券主幹事案件でした。やはり日興様々ですね。
こちらはピタリ賞がでませんでした。
読者予想でピタリ賞やニアピン賞はありませんでしたが、当方が読者予想から算出している「補正値」がなんと794円を指し示していました。ここをニアピンで当てる補正計算、なかなかやりますな~という感じです。
次にジャパンワランティサポート(7386)。
初値売りで約1.6万円のマイナスです。公募当選者の方、残念でした。
⇒ジャパンワランティサポート(7386)のIPO新規上場情報
【ジャパンワランティサポート(7386)】(公募価格1,640円)
初値:1,480円(公募比: -160円/-9.8%)
高値:1,540円
安値:1,215円
終値:1,235円
出来高:609,800株(公募売出総計:640,000株)
今日一番ひどかったのはジャパンワランティサポートでしたね。引受価格(1,508円)でも止まらない公募割れ。こうなったらもう値崩れ必至で終値で1,235円まで下げています。公募組も寄りで逃げるべき銘柄になりますが、大丈夫だったでしょうか?
一応、当方の予想は最終で公募割れ予想を貫きました。大手予想はプラス予想となっていて、しかも忖度側の1社は2,300円というトンデモ予想でした。何か情報を掴んでいるのか?と個人的には訝しげに見ていましたが、この結果を受けてどう考察するんでしょうね?
こちらはみずほ証券主幹事の案件です。みずほ証券さんのIPOも初値以降結果が伴ってないものが多くあると感じられます。
【IPO初値結果一覧表】騰落率、損益、その後の値動きなどチェックに
2022年のIPO一覧を見ても青色が目立つ状況です。中止も含めて半分以上負けている状態は流石に、主幹事に対して苛立ちが出る投資家も多くなりそうですね。
こちらもピタリ賞がでませんでした。
下は1400円まで予想がありましたし、公募割れ予想はそれなりに多かった銘柄です。私はあまり興味がわかなかったのでパス銘柄としましたが、実際どのぐらいの人気だったのでしょうかね?みずほ証券で申し込んでいたら普通にネットでも簡単に当選していたかも知れません。
3つ目にホームポジション(2999)。
初値売りで約1500円のプラスです。公募当選者の方、おめでとうございます。
【ホームポジション(2999)】(公募価格450円)
初値:465円(公募比: +15円/+3.3%)
高値:468円
安値:450円
終値:453円
出来高:2,274,300株(公募売出総計:2,000,000株)
正直なところ参加しても参加しなくてもどっちでも良かった程度の結果になりました。ただ、公募割れしなかったのは立派です。そして上記の初日のチャートをみても分かるように450円に「見えざる手」が存在していますね。いちよし証券主幹事で絶対割らせないマンがいるとは思いませんでした。明日以降は「見えざる手」が出勤するかは微妙ですので、簡単に割れないか?見ものですね。
今日の出来高は公募売出総計を1回転程度。やれやれの公募組はとりあえず去っていったかも知れません。なんだか上場初日からワンコイン以下の価格で、先行き不透明な不動産業で割安レッテル貼られているのは可愛そうな気もします。とはいってもIPOファンとしては2022年でIPO取り扱い終了を宣言しているいちよし証券ですから、とりあえず残務処理感があってお荷物感は否めないです。
いちよし証券は地味に良い案件が多かったですし、時期をずらしてうまく上場させていたのに、今回は6月末の同時上場に入れてきたのは、やはりKYとしか言いようがないでしょう。
こちらはピタリ賞がでました。だるたにあん様が的中です。
読者予想でしっかり的中おめでとうございます。結果的に初値では面白みのない銘柄がホームポジションでした。一応見方によれば割安と思いますし、配当もこのままの業績が続くなら充当に付くかも知れません。ただ、長期的に見て地味な不動産業は苦しいので安くても投資しづらいというのも本音になりそうです。
以上、3社の初値レポートです。目立ったのはジャパンワランティサポートの酷さとホームポジションの見えざる手。坪田ラボの引け時の急騰なので、3社ともに一応の見どころはありました。全体を通しては、やはりIPO地合いはあまり良くないと思われますので、以降のIPOもやや控えめに考えておきましょう。
⇒【IPO初値結果一覧表】上昇率、損益、その後の値動きなどチェックに
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