12月1日上場で再びSBI証券主幹事案件が来ました。バイオベンチャー案件ですね。3Dプリンタを利用した再生医療技術で注目度は高そうですが、赤字バイオ系のIPOとして注意深く追っかけたいところです。

サイフューズ(4892)のIPO新規上場情報

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患者の細胞から「バイオ3Dプリンタ」を利用して組織を作成して移植する再生医療です。皮膚再生などは比較的難易度は低そうな気(それでも高そう)もしますが、目論見書をみると様々な臓器に活かす目的で研究開発が進んでいます(3Dというのが特徴)。

想定価格は1,745円(想定仮条件1,470円~2,020円)。主幹事はSBI証券です。
吸収金額が想定価格ベースで30.6億円で、東証グロース上場の中型IPOです。

まずはバイオ関連ということでギャンブルIPOということを最初に書いておいて中身を見ていきたいと思います。

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事業内容は「再生医療」「バイオ3Dプリンタ」「創薬支援」を3つのサイクルで、いろいろな会社と連携して再生医療を活性化させようとしています。

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特に患者の細胞を採取して、それを培養、組織を作って移植するというのは分かりやすい事業内容でしょう。個人的には皮膚の再生などは比較的進んでいるのでは?と思っています。しかしながらサイフューズの特徴は「3Dプリンタ」を活用ということで皮膚のようなシートではなく、3D組織や臓器を作ってしまうとのことです。

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そうなると目論見書にあるように様々な臓器への治療に活かすことが出来ます。まさに医療の全分野で期待の事業です。

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業績に目を向けると前期だけ黒字にして、とりあえず上場して資金集めしようというバイオらしい上場の仕方ですね。翌期は赤字予想で正直、まだまだ先行きは分からないギャンブル的なIPO案件です。バイオが好きな方は良いと思いますが、苦手な方はどうするか迷いますね。

しかひ、良く分からない創薬事業に比べると3Dプリンタによる再生医療は一般の方にも理解しやすく実現可能性として期待したくなる人も多そうです。

ベンチャーキャピタルからの出資も多く、ストックオプションもかなり連発でボリュームがあります。特にストック・オプションは公開価格よりもかなり安いので、上場時の想定価格に不満を抱く人も多いかもしれません。

SBI証券のIPOが11月最終日、12月初日と2連続で続くことになりました。

注目と期待はeスポーツ事業の方になるでしょうが、こちらもバイオ案件ながら技術内容自体は面白みがあります。地合い次第で大きくブレそうですが、不安と期待が入り交じるIPOになりそうです。まぁ、全体と通して初値だけで勝負するなら参加して悪くないというのが第一印象ですね。本当に未来で活躍したらIPO時に持っていたと自慢はできそうです。

サイフューズ(4892)のIPO新規上場情報

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