最高潮を迎える新規承認ラッシュ。12月の4週目は上場ラッシュとなります。12月21日は現時点で3社同時上場ですね。銘柄比較も大事になりそうです。
広告業界のプラットフォーム事業。2つのサービスを提供していて伸び盛りのようですね。「メディアレーダー」「トラミー」というサービス名称です。
想定価格は2,020円。主幹事はSBI証券です。
吸収金額が想定価格ベースで8.82億円で、東証グロース上場の小型IPOです。
大きな2大サービスとして「メディアレーダー」と「トラミー」があります。
目論見書ではこの2つのサービスに関して強みや特徴が書かれていますので、伸びそうか判断すると良さそうです。どちらも広告業界の問題解決には向かっている事業なので伸びそうではありますね。
まずはメディアレーダーの特徴ですが、従来の代理店ビジネス（中間ビジネス）を外して直接取引を推進するようなサービスですね。インターネット広告など黎明期は中間業者（取次）サービスは業界の発展のために重要かと思いますが、最近ではその中間部分のコストを省きたいという成熟されたビジネスになってきています。
よりスピード感が上がり、コストも削減ということで業界としては良い方向のビジネスでしょうか？ただ、中間業者の努力が必要な部分もあると思うので、そのあたりは業界でいい方向に自然と進んでいくのでしょう。
トラミーの方が口コミマーケティングサービスですが、ポジショニングが特徴的で「大人数」「ディレクション型」となっています。多くの会員が新商品などを一斉にアピールするというブーム狙いの手法ですね。化粧品サンプル・食品サンプルなどで生きてきそうです。
試供品など試せてお得ということでトラミー会員になっている20~40代女性が多いようです。男性よりも女性寄りですね。
業績は増収増益傾向できれいな状況ですね。最近は赤字上場のIPOがたくさんあるので、上記のグラフを見ると安心します。決して新規性の高いビジネスではないかも知れませんが、うまくポジショニングや現状の問題点を解決するようなサービスを出しているので成長可能性もありそうです。
SBI証券主幹事で内容も悪くないことから12月の勝負IPOと考える人も多そうです。どちらかというと上場後も市場任せにする印象の強いSBI証券主幹事でベンチャーキャピタルが既存株主に見当たらないのは良いですね。思惑からマネーゲームになり高値も狙えそうです。
IPOチャレンジポイントの出しどきか？という点では上場ラッシュ中の資金分散による初値期待低下がありますので、ボーダーラインなど悩ましいかもしれません。使いたい人は結構ガツンと使ってくるのではないかと思います。
上場ラッシュ中でなかったら余裕でA評価できそうですし、同時期の他社銘柄との比較をしてもこちらに優位性があるので強弱分かれるなら「強」が出やすいIPOではないでしょうか？
初値予想もお願い致します。