SBI証券主幹事のIPOの上場が終わったと思ったらまた次が出てきましたね。これでSBI証券主幹事IPOは3月中に2件になりました。これは、そろそろどこかでお恵みがほしいですね。
DX事業になります。社名は恐らくfusionとmusicをかけ合わせた？と思ったら「Funk Music」の略らしいです（笑）後付で「Fusic = Fusion of Society, IT and Culture.」を加えた模様。社内風景などをみても自由でオープン、若さのある企業を感じますね。
想定価格は1,830円。主幹事はSBI証券です。
吸収金額が想定価格ベースで6.31億円で、東証グロース上場の小型IPOです。
なお、福証Qボードにも重複上場します。福岡本社の企業だからでしょうか？Qボード単独ならわかりますが、今の時代グロースと重複上場するとQボードの存在意義を感じてしまいますね・・・。
事業内容は普通にクラウドシステムの活用、データドリブン手法などを使ったDX推進事業です。具体的な自社プロダクトとしては2つほど上げられています。
1つ目は「人事評価システム」。能力評価を上から下でなく全方面ですることで社内の公平性を高めるシステムですね。これは分かりますね。大手企業で働いていたときのMBOとかアホくさ感ありましたので、今は変わってきているのでしょう。
もう一つは「学校向け連絡サービス」。こちらはこの会社のものでなくてもどんどん導入が進んでいる分野です。
これら2つの自社プロダクトが目論見書に載っていますが、いずれも他社でも準備があるプロダクトには見えます。このFusicの特徴としてはあまり感じられませんでした。
むしろFusicの特徴は社内風景によく表れていて九州に本店があって、執務スペースはオープンで若い人たちが活き活きと働ける環境づくり、集中できるスペースも備えるといったスタイルです。自由に働いて良いものを作っていこうという感触がありますね。
成長戦略は「質の向上」「人材拡充」「新規領域（量子コンピュータなど）」をあげていますが、いずれも抽象的ではありますが具体的には良いオフィス環境作って、何かうまくやってくれ感があります（笑）
業績はそれほど成長性はないかも知れませんが、とりあえず伸びがある中、今後はDX事業で他の会社と導入を競いながら、新規事業で当たりを出すかですね。
Qボード単独上場だと初値ではあまり上がらず、中長期的に何か当たること期待して株価伸びそうなIPOですが、グロースと重複で、しかもSBI証券主幹事、小粒感のあるIPOスペックも含めるとなんだかんだで初値が跳ね上がる要素が複数あります。
3月の最終上場として頑張ってくれそうです。
初値予想もお願い致します。