上場観測のあった話題の宇宙ベンチャーが新規承認となりました。上場予定日は4月12日。ラッシュ時期は外したものの4月中旬の大安吉日ということで、本日いきなり被って2社同時上場です。

ispace(9348)のIPO新規上場情報

ispace

月面開発事業化に取る組んでいる民間宇宙企業です。2040年に宇宙都市が完成している未来を目指しています。

想定価格は244円。主幹事はSMBC日興証券です。
吸収金額が想定価格ベースで63.2億円で、東証グロース上場の中型~大型IPOです。

全数公募で売出し0です。それにしても想定価格244円はずいぶん安く見積もったなぁと思いますが、前回調達時から約8割安のダウンラウンド上場になります。昨年の12月からこの形がかなり出てきてスタートアップ界隈では衝撃だったかと思いますが、早く上場するために当たり前の流れになっているのは寂しいですね。

公募組にとっては今のところ、こういったダウンラウンド上場はお買い得感があって良いのかも知れませんが、ベンチャー全体の盛り上がりのことを考えると簡単に楽観視出来ませんね。

ispace_2040

月資源を活用して宇宙空間の燃料輸送コストを引き下げるというのに注目が集まっているようです。6分の1の重力と水資源の存在が意識されていますね。

ispace_jigyoukankyou

ispaceの目論見書はさすが宇宙規模の事業ということで見ているだけでも楽しいですね。小学生のころの宇宙にワクワクするような感覚で目論見書を読めるのは心が踊ります

中身に関しては、赤字バイオ案件と同じような感じで基本はギャンブル的なIPOと言えるでしょう。マイルストーンが載っていますがなんと上場時期と並行して月面着陸に向けて進んでいくようです。

ispace_gyoseki

業績推移です。二次関数的に赤字が膨らんでおり上場による資金調達必至なのかもしれません。まぁ、宇宙事業ですので業績のことは目をつむるしかありませんね。

宇宙開発を手掛けるIPOは初物になります。やはりIPOは新規物というのが魅力の一つですので、IPO好きなら参加しないとレベルのお祭りIPOですね。

1枚244円と非常に安く公募枚数は約25万枚とチケットは十分にあります。これぐらいのチケット代は払って楽しみたいところです。

やはりSMBC日興証券は面白いIPOを主幹事として手掛けてくれますね。申し込めば全員楽しめる状況のIPOかもしれません。頑張って欲しいところです。

ispace(9348)のIPO新規上場情報

初値予想もお願い致します。

IPO初値予想、読者予想の結果と投票所