アイデミー(5577)の初値結果です。5倍を超えてもおかしくないぐらいの過熱ぶりで、しっかりと5倍を超えてきました。しかしながら当然のように行き過ぎ初値で初日をストップ安で終えています。なんというか、IPOらしさ全開ですね。
初値売りで約45万円のプラスです。公募当選者の方、おめでとうございます。
【アイデミー(5577)】(公募価格1,050円)
初値:5,560円(公募比: +4,510円/+429.5%)
高値:5,760円
安値:4,560円
終値:4,560円
出来高:1,077,900株(公募売出総計:345,300株)
初値は5,560円でした。株価よりもその騰落率+429.5%を強調したほうが凄さが分かる結果ですね。もちろん現時点で今年の最大騰落率を更新しました。年別に記載しているサマリーページを見てもらうと如何に2023年のIPOが好調なのか色々なデータから読み取れます。
【IPOサマリー】2001年以降のIPO情報を一覧、グラフ表示
一方、さすがに行き過ぎ感が強くなっている相場で、このアイデミーもIPOなら何でも買っておけばセカンダリーは儲かるような状況ではありません。初値が付いてから急落、2段階の踵落としがしっかりと決まりストップ安に沈んでいます。出来高は公募売出総計を3回転ほど。初値買い勢も、一段下げた後の買い勢も飲み込んでいますね。
明日は即金規制明けですが、翌日持ち越したIPO銘柄、さらに2社の上場予定銘柄もあるので乱戦状態です。さらに6月26日からはIPOに関する新しい取引規制(上場日の成行注文が出来ない)と変更部分もあります。あまりに行き過ぎた初値の代償は大きくなりそうというのが普通の考え方ですが、IPOは予測不可能な動きが普通ですので注目です。見てるだけなら面白いけど、当事者になると精神的にストロングハートじゃないとやってられませんね。
SBI証券主幹事ということでIPOチャレンジポイント利用時のポイント換算も見ておきましょう。
45.1万÷700P≒644円。となりました。今のポイントインフレ状況を考えれば1Pあたり500円以上になれば十分利用価値が高かったと見れますので、ここで700P近くのポイントを使って公募株をゲットした人はお見事と言えそうです。
後ほど別記事でIPOチャレンジポイント考察記事を更新したり紹介しようと思いますが、2022年に比べて2023年はポイント使用時となっていますね。ボーダーラインは600~700Pと高止まりしていますが、その分IPO結果が好調なので使い切ってしまう方が良い結果になっています。
翌日持ち越しとなったARアドバンストテクノロジ(5578)の状況も見ておきましょう。
最終気配2,898円で約2.23倍の買い越し状況です。
フル板合致点では概ね4,000円を指していたでしょうか?直近のIPOが崩れ始めていますので、他の銘柄に比べると初値の吊り上げはやや落ち着きそうですが、それにしても4倍近くの初値の可能性ということでIPO絶好調ぶりが伺えます。
来週は5日連続で新規上場が続きます。よりバラエティ豊かになっていくラインナップなので、素早い気持ちの切り替えも必要になりそうですね。
⇒【IPO初値結果一覧表】上昇率、損益、その後の値動きなどチェックに
初値結果はチャートなどを載せてまとめて記事にしたいので速報は遅いですが、
黒澤のツイッターでは初値速報を流しています。
https://twitter.com/96funnews
ツイッター使っている人はフォローして頂ければ幸いです。
今回はピタリ賞がでませんでした。
しかし5,000円以上の予想も多く見られたようにこの程度の初値は予想できた人も多いです。そして初値高騰しすぎというのは分かっていても初値買いで手を出すセカンダリー勢も多くなっている相場ですね。来週はちょっと落ち着けばと思っていますが、普段なら公募割れレベルの銘柄がどういった初値を迎えるのかが気になるところです。
皆さんの初値予想が役に立っています。引き続き、初値予想をお願い致します。
いつも参考にさせていただいています。
アイデミーの目論見書を読むと、VCの1.5倍ロックアップは初値形成後でないと売れない条件となっていたようです。
初値形成までVC売りが無いとなれば、需給で高騰も当然かと。普段IPOでそこまで読み込まないので、今後は注意しようと思いました。
今年はカバー(モルガン、ホールド)、ジェノバ(大和、初値売り)に続くSBIからのアイデミー当選(ポイント不使用、初値売り)と、去年の当選が6月1本、12月4本だったことを考えると、すべて純粋抽選での当選なのでかなりついています。SBIには資金集中させてますが。
コメントありがとうございます。
私も目論見書のロックアップ項目を読み直しました。
「ただし、引受人の買取引受による売出し及びその売却価格が「第1 募集要項」における発行価格の1.5倍以上であって、東京証券取引所における初値が形成された後にみずほ証券株式会社を通して行う東京証券取引所での売却等を除く。」という部分のことですね。
「初値形成後」という条件がついていますが、これが付いているのと付いていないのでは寄り付く前の板の状況が変わる可能性がある程度に見ておきたいですね。初値形成前に注文が出せるなら、板に大きな売り注文が見える可能性があり初値も落ち着いたりセカンダリーも計算しやすくなりますね。
私は寄り付き前に注文が見れたらラッキー程度で「初値形成後」という条件がなくても、注文がいきなり来るのでとにかく売りの注文数量で見ています。
お忙しいところ返信ありがとうございます。
確かに黒澤様の考え方のほうが固いですね。
ただ個人的に、当選銘柄を初値形成前の高騰したフル板合致点をあてにして(欲をかいて)差していたら、
ベンチャー売りでガツンとやられて低めで寄って売り逃したたことが何回かあるので、そういう意味では
この条件が付いてると安心できるなぁと思ったのです。多くの人にチャンスのあるセカンダリーのため
には、この条件が無い方がよいかもしれませんね。私はセカンダリーには参加しないのですが。
今後ともよろしくお願いいたします