8月のIPO2件目です。例年IPOの数が少ない月になりますが、今年も少なめですね。
エアトリの子会社の上場で親子上場案件です。

インバウンドプラットフォーム(5587)のIPO新規上場情報

社名にもあるようにインバウンド対応のプラットフォーム業ですね。Wi-Fiレンタルの貸出がメイン事業。他にも訪日外国人向けに翻訳してサービス情報を提供するようなサービス。キャンピングカーのレンタル事業などがあります。

想定価格は1,750円。主幹事はSBI証券です。
吸収金額が想定価格ベースで16.4億円で、東証グロース上場の中規模IPOです。

エアトリがもともとネットでの航空券取り扱いから、それに付随したITオフショア開発、投資事業など複数展開していますが、その中でも上昇基調のインバウンド関連を子会社上場させる、親子上場案件になります。基本、親子上場は分が悪いというのは最初のイメージとして捉えておきたいですね。

目論見書をみても3つの事業の紹介「Wi-Fi事業、ライフメディアテック事業(外国人向け翻訳メディア)、キャンピングカー事業」しか載ってませんが、そのセグメント別売上推移を見ると、多くはWi-Fi事業が牽引しているのが分かります。キャンピングカーレンタルビジネスとかあるんだと思ってましたが、需要がそこまで高いわけではないようです。

業績です。コロナ禍で一旦急落していますが、すぐに急回復してコロナ前の状況に戻っていますね。もともとインバウンドはかなり期待の産業でしたのでコロナが明けて早速状況が良いです。円安だったり、日本は不景気で外国人がたくさんお金を落としてくれる世の中になっていますので、当面儲かりそうなビジネスには見えますね。

SBI証券主幹事案件ということで、当選期待は高まります。

想定価格の価格設定は割高感ありますし、親子上場という点を考えても安心はできませんが、8月下旬でタイミング的にはIPO枯渇感のあるころの上場です。初値は比較的盛り上がりやすい状況になっているかも知れません。

インバウンドプラットフォーム(5587)のIPO新規上場情報

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