2024年2月21日は3社の新規承認がありました。前日の6社承認から連続しており一気に3月上場予定のIPOが9社増えました。4社同時上場も出てきておりいきなり超過密スケジュールですね。3月上旬や3月中旬が空いているのに下旬に重なったのは残念と言えそうです。

JSH(150A)のIPO新規上場情報

障がい者用の雇用支援サービスなど福祉・社会的なテーマ性のあるビジネスで注目です。こういう会社は仕組みで社会を良くしてくれそうで頑張ってほしいと思います。

想定価格は380円。主幹事はSBI証券です。
吸収金額が想定価格ベースで3.71億円で、東証グロース上場の小型IPOです。

社長の野口 和輝さんは看護師としてNフィールドを上場まで持って行って、次はJSHの上場となんとこの分野で2社も上場まで持ってきたというすごい人ですね。素直に尊敬します。

事業内容は「在宅医療」「地方創生」の二本立てで、いずれも精神障害を持つ方などハンディキャップを持つ人でも適切な医療を在宅で受けることが出来たり、住み慣れた地域で仕事ができるというのを実現する事業です。社会問題にしっかりと向き合って事業で社会を良くしていく姿勢ですね。

在宅医療サービスですが、メインになるターゲットは精神疾患者とのことです。政府の政策としても精神疾患者を長期的に入院させない施策を打ち出していることから、その後の在宅医療・観察が大事になってきており需要は高そうです。

地方創生事業も障がい者支援と関係しています。具体的には地方に農園を開くことで、会社としても雇用したい要望を受け取りながら、地方に住んでいる障がい者の方が満足の行く環境で仕事ができるように整えています。地方に人が行けないのは十分な雇用がないからという部分もあるので、農園という地方向きの産業を活性化するという部分で地方創生事業となりますね。

業績は売上が急上昇で成長中、初期の頃は赤字でしたが絵に描いた通りのような業績推移となっています。上場タイミングも問題なく期待企業として評価されそうです。

初値視点でのIPOスペックとしては想定価格380円は単価も低いことから買いやすい、また価格設定にも割安感があります。吸収金額も4億弱と初値上昇可能性がかなり高い内容ですね。一方でベンチャーキャピタルからの出資が多く1.5倍でロックアップ解除。ここは流石に1.5倍以上で相当数の売り圧を感じますね。

主幹事SBI証券で良好IPOが出てきたという印象で、単価が安いことから広く浅く多くの方に配られてお小遣い案件になることを期待したいですね。上場日は3月26日でソラコム含め4社同時上場と買い分散されるでしょうが、それでも小粒なため、ほぼ1.5倍ぐらいまでは大丈夫といった第一印象です。

JSH(150A)のIPO新規上場情報

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